鎌倉幕府草創の地 伊豆韮山の中世遺跡群 〔改訂版〕

鎌倉幕府執権北条氏の根拠地、伊豆韮山をさぐる!

シリーズ「遺跡を学ぶ」72

鎌倉幕府草創の地 伊豆韮山の中世遺跡群 〔改訂版〕

  • 池谷 初恵/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1700円+税
  • ISBN 978-4-7877-2242-3
  • 2022.08.01発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

のどかな田園風景がひろがる伊豆半島の韮山。かつてこの地で、源頼朝の旗揚げ、伊勢宗瑞の堀越御所攻め、豊臣秀吉軍の韮山城包囲と数々の戦いがくりひろげられた。中世を通じて列島史につながる歴史の舞台であった韮山に残る中世遺跡をひとつずつたどっていく。改訂版では、最近の調査で明らかになった北条氏館の姿にせまる。

目次

第1章 鎌倉幕府草創の地
1 源頼朝と北条政子
2 東海道と伊豆の枢要地

第2章 執権北条氏の館
1 中世の複合遺跡・御所之内遺跡
2 北条氏館の発見
3 遺物からみた北条氏
4 北条氏館のひろがり

第3章 北条氏祈りの寺
1 奥州合戦と願成就院
2 池・御堂・塔
3 臨池伽藍の寺と武士団
4 瓦からみた盛衰

第4章 北条氏鎮魂の寺
1 北条氏館、尼寺に
2 守護山内上杉の寺へ
3 寺の繁栄を示す遺物

第5章 堀越公方の館
1 関東公方になれなかった将軍の兄
2 堀越御所のたたずまい
3 伊勢宗瑞に攻められ滅亡

第6章 伊勢宗瑞と韮山城
1 伊勢宗瑞の伊豆平定と築城
2 城内と城下町
3 なぞの外環の堀
4 韮山城開城と中世の終焉

出版社からのコメント

鎌倉幕府執権北条氏がおこり、伊勢宗瑞(北条早雲)が本拠地とし、戦国の雄となった中世伊豆韮山の興亡を数々の遺跡からみてゆきます。

著者紹介

池谷 初恵(イケヤ・ハツエ)

1960年、東京都生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒業。
現在、伊豆の国市教育委員会文化財調査員。
主要論文 「遺物組成からみた中世韮山の空間構成」『中世の伊豆・駿河・遠江』(高志書院)、「伊豆・箱根の寺社景観」『中世寺院 暴力と景観』(高志書院)、「伊豆地域におけるかわらけの変遷とその背景」『地域と文化の考古学・』(六一書房)

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