こんだあきこの わたしの偏愛遺跡旅
新刊

土偶女子・こんだあきこ、初の遺跡エッセイ

こんだあきこの わたしの偏愛遺跡旅

  • 譽田 亜紀子/著
  • 四六判
  • 232頁
  • 1800円+税
  • ISBN 978-4-7877-2320-8
  • 2024.04.10発行
  • [ 在庫あり ]

紹介文

土偶と考古学をこよなく愛する著者が、独自の目線で遺跡をめぐる。遺跡に立ち、出土品を見て、気がついたことや感じたことを手がかりに妄想するのは、かつてそこに暮らした“彼ら”の姿。城跡で見たおにぎりの意味、日本にもある!ストーンサークル、どうしてもここにお墓をつくりたかった理由、海に漕ぎ出す人間の胆力、きらびやかなアクセサリーに秘められたドラマ、貝塚の臭いはアイデンティティ…、愛とユーモアと妄想たっぷりに遺跡の魅力を綴ったエッセイ集。

目次

はじめに

1 ざわつく弥生のテーマパーク 吉野ヶ里遺跡(佐賀県/弥生時代)
2 ビーナスへ愛を込めて 棚畑遺跡(長野県/縄文時代)
3 ゼロ距離の旧石器人 サキタリ洞遺跡(沖縄県/旧石器時代)
4 ああ、ジブリ。 荒神谷遺跡(島根県/弥生時代)
5 古墳の“くびれ”はかわいいか? 保渡田古墳群(群馬県/古墳時代)
6 存亡をかけた戦いの握り飯 八王子城跡(東京都/戦国時代)
7 縄文界の異端児 井戸尻遺跡(長野県/縄文時代)
8 わたしたちのストーンサークル(前編) 大湯環状列石・伊勢堂岱遺跡(秋田県/縄文時代)
9 わたしたちのストーンサークル(後編) 大湯環状列石・伊勢堂岱遺跡(秋田県/縄文時代)
10 ぶいぶい言わすぜ日本海連合 青谷上寺地遺跡(鳥取県/弥生時代)
11 キング・オブ・縄文遺跡 三内丸山遺跡(青森県/縄文時代)
12 煌びやかさのうらに… 新沢千塚古墳群(奈良県/古墳時代)
13 海へ、漕ぎ出す 三浦半島海蝕洞窟遺跡(神奈川県/弥生時代)
14 ワンダー・オブ・石棒 塩屋金清神社遺跡(岐阜県/縄文時代)
15 おだしの国のイボキサゴ汁 加曽利貝塚(千葉県/縄文時代)
16 それでもお墓に入りたい 吉見百穴(埼玉県/古墳時代)
17 石に魅了された人たち
18 郷愁の響灘 土井ヶ浜遺跡(山口県/弥生時代)

おわりに

この本で紹介している遺跡の所在地とおもな時代

出版社からのコメント

自称「世界で唯一土偶に養われている女」こんだあきこさんの初のエッセイ集です。
こんださんの特にお気に入りの遺跡17件に加えて、2人の石器研究者に「石器研究の魅力」についてきいたインタビューも収録。
行く先々の遺跡で、どこまでも自由に妄想の翼を広げるこんださん。遺跡に立ち、出土品を見て、気がついたことや感じたことを手がかりに、かつてそこで暮らした“彼ら”に心を寄せます。「遺跡を訪れた人だけが感じる心のありように、正しいも間違っているもないのだ」(「はじめに」より)
遺跡旅のはじまりは、7枚の写真から。カフェのある洞穴遺跡、古墳で拝む初日の出など、こんださんをとりこにした遺跡の風景を、巻頭のカラー口絵で紹介しています。
旅のみやげ話をちょっと聞いてみるつもりで、気負わず気楽に楽しく読める遺跡の本です。

著者紹介

譽田 亜紀子(コンダ・アキコ)

文筆家。1975年岐阜県生まれ。京都女子大学卒。
取材先で出会った観音寺本馬遺跡出土の土偶に衝撃を受け、土偶に興味をもつ。2014年に『はじめての土偶』(世界文化社)を上梓。現在は土偶にとどまらず、考古学全般をわかりやすく伝える文筆家として活動中。
主な著作:『ときめく縄文図鑑』山と渓谷社、『土偶のリアル』山川出版社、『知られざる縄文ライフ』『知られざる弥生ライフ』『知られざる古墳ライフ』『知られざるマヤ文明ライフ』誠文堂新光社、『かわいい古代』光村推古書院、『新版 土偶手帖』世界文化社 ほか

関連書籍

  • 縄文土偶ガイドブック
  • ビジュアル版 縄文時代ガイドブック
  • ビジュアル版 旧石器時代ガイドブック
  • ビジュアル版 弥生時代ガイドブック
  • ビジュアル版 古墳時代ガイドブック
  • 石にこめた縄文人の祈り・大湯環状列石
  • 国宝土偶「縄文ビーナス」の誕生・棚畑遺跡
  • 島に生きた旧石器人・沖縄の洞穴遺跡と人骨化石FTP
  • 邪馬台国時代のクニの都・吉野ヶ里遺跡FTP
  • 海に生きた弥生人・三浦半島の海蝕洞穴遺跡FTP