シリーズ「遺跡を学ぶ」115
邪馬台国時代のクニの都・吉野ヶ里遺跡
- A5判
- 96頁
- 1600円+税
- ISBN 978-4-7877-1635-4
- 2017発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
大発見以来、卑弥呼の住んだ宮都かと話題になってきた吉野ヶ里遺跡。一時期の喧噪が終息したいま、あらためて集落の成立から拡大、終焉までの展開をくわしく追究し、「倭人伝」記事との対照、中国城郭の影響などの検討をとおして、邪馬台国時代のクニの都であると論じる。
目次
第1章 吉野ヶ里遺跡の発掘
1 吉野ヶ里遺跡とは何か
2 吉野ヶ里研究の先人・七田忠志
3 ベールを脱いだ大遺跡
第2章 はじまりの集落
1 草分け的集団の集落
2 環濠集落の形成
第3章 佐賀平野の中核集落へ
1 二〇ヘクタール超の環濠集落
2 青銅器生産工房
3 甕棺墓列とその埋葬者
4 墳丘墓と首長層
第4章 クニの大規模集落へ
1 四〇ヘクタール超の大規模環濠集落
2 南内郭は有力者の居住域か
3 北内郭は祭祀空間か
4 高床倉庫群は交易の場か
5 墳墓と祭祀
6 豊富な出土品が語るもの
第5章 吉野ヶ里遺跡と邪馬台国問題
1 倭人伝と吉野ヶ里のクニ
2 中国文化の影響
3 巨大環濠集落の終焉
4 よみがえる吉野ヶ里