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メディア2023.02.22

『さすらう地』の書評が「東洋経済日報」に掲載されました

韓国文学セレクション『さすらう地』(キム・スム作、岡裕美訳、姜信子解説)の書評が、2023年2月17日付の「東洋経済日報」に掲載されました。
評者は韓国語講師の金珉廷(キム・ミンジョン)さんです。

◎金珉廷さん評「故郷を失い続けた人々の移住物語」
http://www.toyo-keizai.co.jp/news/essay/2023/post_9120.php

〈独立運動家・洪範図の遺骨が21年、カザフスタンから韓国に戻った。独立運動の後ろ盾を得るために、ロシアに渡った洪は、ロシアに裏切られ、カザフスタンに強制移住、1943年カザフスタンで息を引き取った。長い旅を経て彼は遺骨となり祖国に戻ったのである。キム・スムの小説『さすらう地』(新泉社)はまさに「高麗人」の強制移住を描き、『東仁文学賞』と『楽山金廷漢文学賞』を受賞した作品だ。〉

〈最初のページから最後のページまで衝撃的な内容で涙も出ず、何度も手を止めたが、登場人物の声に背を向けることはできなかった。〉

〈現代史において忘れられた人々の生と死に、その声に、音に、耳を傾け、文章として綴った作家の力量に敬意を払いたい。〉

◎『さすらう地』書籍詳細ページ
https://www.shinsensha.com/books/4875/