ブッダの〈気づき〉の瞑想

ブッダの〈気づき〉の瞑想

  • ティク・ナット・ハン(釈一行)/著
  • 山端 法玄/訳
  • 島田 啓介/訳
  • 四六判上製
  • 280頁
  • 1800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1186-1
  • 2011発行
  • [ 在庫あり ]
  • 野草社/発行
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紹介文

瞑想の基本となる経典を全訳し、ブッダの瞑想の智慧が現代の私たちの生活にどう生かせるかをていねいに説く。
「瞑想を学びたいと思うなら、このサティパッターナ・スッタ(四念処経)を基本に据えてください。つねに座右の一冊として、本書をそばに置かれることをお勧めします。」――ティク・ナット・ハン

目次

1〈気づき〉とは

2 四種の〈気づき〉を確立する経典

3〈気づき〉のエクササイズ
身体を観察する/感覚を観察する/心を観察する/心の対象を観察する

4〈気づき〉の瞑想のポイント
心の対象(法)は心にほかならない/観察する対象とひとつになる/真実の心と迷いの心はひとつ/争いを超えた道/観察とは教義を植えつけることではない/結び

付録 三種の訳本について

著者紹介

ティク・ナット・ハン(釈一行)(Thich Nhat Hanh)

1926年ベトナム中部生まれ。ベトナム臨済宗(竹林派・柳館派)の法嗣。瞑想指導者、仏教学者、作家、詩人、平和活動家。
フエ市慈孝寺にて16歳で出家。1960年代初めにサイゴンで、仏教の非暴力と慈悲にもとづく社会奉仕青年学校、ヴァン・ハン仏教大学、ティプ・ヒエン(相互存在)教団を創設。1966年平和使節としてアメリカとヨーロッパを歴訪し和平提案を行うが、その中立的な立場からの主張を理由にベトナム政府から帰国を拒否され、以後フランスでの亡命生活に入る。
フランスで1982年に南部ボルドーに仏教の僧院・瞑想道場である「プラムヴィレッジ」を開き、生活と一体になった瞑想を実践しつつ、世界中から多数の参加者を受け入れ、瞑想会(リトリート)や研修を行う。また著作・講演活動を通じて仏教の教えと平和の実践を説く。欧米やアジアにも僧院を持ち、毎年世界各地を歴訪、1995年の来日では各地で講演やリトリートを行った。
今世紀に入り、ニューヨークでの非暴力と許しのスピーチ、米連邦議会議員を対象にした瞑想会、グーグル本社での講演と瞑想会、イスラエル人とパレスチナ人の和解のリトリートなど、「応用仏教」の活動を広げる。
2014年秋脳出血で倒れてから長期の療養に入る。2018年ベトナムに永住帰国。晩年を慈孝寺で過ごし、2022年1月22日95歳で逝去。

邦訳書 『ブッダの〈気づき〉の瞑想』『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』『ブッダの〈今を生きる〉瞑想』『リトリート』『大地に触れる瞑想』『ティク・ナット・ハンの般若心経』『ティク・ナット・ハン詩集 私を本当の名前で呼んでください』(以上野草社)、『ティク・ナット・ハンの幸せの瞑想』『怖れ 心の嵐を乗り越える方法』『和解 インナーチャイルドの癒し方』(以上徳間書店)、『沈黙』『微笑みを生きる』『死もなく』(以上春秋社)ほか多数。

山端 法玄(ヤマハタ・ホウゲン)

1935年生まれ。禅僧。少年時代に第二次大戦から戦後にかけての飢餓混乱期を経験。高校2年生の時、人生の煩悶を抱えて坐禅を始める。静岡県田方郡函南町長源寺の住職を勤め、現在は隠退。1998年にオーストラリア・バイロン湾に道中庵を建てて住み、その地の道友たちと坐る。二十数年前にティク・ナット・ハン師の生き方と仏教書に啓発され、本書の翻訳を思い立つ。

島田 啓介(シマダ・ケイスケ)

1958年群馬県生まれ。現在マインドフルネス講師、翻訳・執筆、精神保健福祉士(PSW)、カウンセラー、ワークショップハウス「ゆとり家」主宰。日常のマインドフルネスの手法を生かして、企業や施設職員研修、授業、一般向け講座、合宿などを提供している。
著書に『奇跡をひらくマインドフルネスの旅』(サンガ)がある。翻訳書は、マインドフルネスの父と言われる禅僧ティク・ナット・ハンの著書『ブッダの〈気づき〉の瞑想』(共訳)『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』『ブッダの〈今を生きる〉瞑想』『リトリート』『大地に触れる瞑想』『ティク・ナット・ハン詩集 私を本当の名前で呼んでください』(以上、野草社)をはじめとして、瞑想、文学、心理、医療分野で多数。
ゆとり家ウェブサイト https://www.yutoriya.net/

関連書籍

  • ブッダの〈呼吸〉の瞑想FTP
  • ブッダの〈今を生きる〉瞑想FTP
  • リトリート ブッダの瞑想の実践FTP
  • 大地に触れる瞑想
  • ティク・ナット・ハンの般若心経FTP
  • 私を本当の名前で呼んでください
  • 今このとき、すばらしいこのとき