アンデス文明ガイドブック
近刊

インカ帝国をはじめとするアンデス文明の最新知見を収録

シリーズ「古代文明を学ぶ」

アンデス文明ガイドブック

  • 松本 雄一/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1800円+税
  • ISBN 978-4-7877-2411-3
  • 2025.01.10発行
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紹介文

マチュピチュ遺跡やナスカの地上絵、あるいはシカン文化のきらびやかな副葬品で有名なアンデス文明。その起源はいまから5000年以上前にさかのぼり、他の文明から影響を受けることなく出現した一次文明だ。アンデス各地に花開いた個性豊かな文化の興亡を遺跡の発掘成果から解説する。

目次

01 アンデス文明とは
02 アンデスという環境
03 アンデス文明の展開と時代区分
04 先土器時代の神殿
05 神殿を造りつづけた人々
06 チャビン・デ・ワンタル遺跡
07 北高地の巨大神殿、クントゥル・ワシとパコパンパ
08 神殿を造ることで社会が変わる
09 モチェ:アンデス最初の国家
10 ナスカ:地上絵を造った人々
11 ワリ:インカに先立つ帝国
12 宗教都市ティワナク
13 シカン:北海岸の黄金文化
14 チムー王国の首都チャン・チャン
15 インカ帝国の実態1:文書資料と考古学
16 インカ帝国の実態2:政治経済システム
17 インカ帝国の実態3:地方支配と帝国の終焉
18 マチュピチュはどのような遺跡なのか
19 文字なき社会の情報メディア
20 日本のアンデス研究1:その歴史と現状
21 日本のアンデス研究2:考古学者と現地社会

もっとアンデス文明を知るために読んでほしい本
アンデス文明を知るためのペルーの博物館

著者紹介

松本 雄一(マツモト・ユウイチ)

1976年、茨城県生まれ。
イェール大学大学院人類学部博士課程修了。Ph.D(人類学)。
ハーバード大学ダンバートンオークス研究所フェロー、国立民族学博物館機関研究員、山形大学人文社会科学部准教授などをへて、2022年4月より国立民族学博物館人類文明史研究部准教授、2022年10月より総合研究大学院大学文化科学研究科准教授を併任。
アンデス文明の形成過程を研究テーマとし、クントゥル・ワシ遺跡、カルダル遺跡、サハラパタク遺跡等の調査に参加。2007年以降、ペルー中央高地においてカンパナユック・ルミ遺跡考古学プロジェクトを率いる。また2013年より、山形大学ナスカプロジェクトに国際共同チームの一員として参加し、南海岸ナスカ地域においてエストゥディアンテス遺跡、トレス・パロス遺跡の発掘調査をおこなう。
専攻:アンデス考古学
主な著作 ”Prehistoric Settlement Patterns in the Upper Huallaga Basin, Peru”(単著 Yale University Publications in Anthropology, 2020年)、『アンデス文明ハンドブック』(共編著、臨川書店、2022年)、『景観で考える――人類学、考古学からのアプローチ』(共編著、臨川書店、2023年)ほか。

関連書籍

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  • 古代オリエントガイドブック