インダス文明ガイドブック
新刊

シリーズ「古代文明を学ぶ」

インダス文明ガイドブック

  • 上杉 彰紀/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1800円+税
  • ISBN 978-4-7877-2312-3
  • 2023.11.20発行
  • [ 在庫あり ]

書評・紹介

  • 「中日新聞」夕刊《栄枯盛衰 現地調査で迫る》(2024年2月10日)

紹介文

モヘンジョダロ遺跡に代表されるインダス文明は、紀元前2600~前1900年頃、インダス川流域の平野を中心に、周辺の平原部・高原地帯を含む広大なエリアで栄えた。印章、インダス文字、土偶、石製ビーズの装身具などに着目し、狭域・広域・超広域という三つの空間スケールでインダス文明を読み解く。

目次

1 インダス文明が栄えた地域
2 インダス文明の範囲
3 インダス文明の編年
4 インダス文明研究の歴史
5 インダス文明の成り立ち
6 インダス文明の都市
7 都市の生活空間
8 インダス文明の食料生産
9 インダス文明の食文化
10 インダス文明のアイデンティティ(1)――印章
11 インダス文明のアイデンティティ(2)――文字
12 インダス文明のアイデンティティ(3)――土偶
13 インダス文明の工芸品
14 社会を支えたもの(1)――墓と工芸品生産
15 社会を支えたもの(2)――物流と権力組織
16 インダス文明社会の宗教
17 インダス文明と周辺地域の交流(1)
18 インダス文明と周辺地域の交流(2)
19 インダス文明社会の衰退
20 インダス文明社会の変遷
21 インダス文明のその後

あとがき
インダス文明について学べる本

著者紹介

上杉 彰紀(ウエスギ・アキノリ)

1971年、石川県生まれ。
関西大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。博士(文学)。
総合地球環境学研究所プロジェクト研究員、金沢大学古代文明・文化資源学研究所特任准教授などをへて、2023年4月より鶴見大学文学部文化財学科准教授。
関西大学在学中よりインドにある鉄器時代・古代の都市遺跡であるマヘート遺跡の発掘調査に参加し、その後、総合地球環境学研究所の「環境変化とインダス文明」プロジェクトの一環として、インドにあるファルマーナー遺跡、ギラーワル遺跡、カーンメール遺跡、ミタータル遺跡など、インダス文明時代の遺跡の発掘調査に携わった。現在では、インド、パキスタンでさまざまな研究プロジェクトに関わるほか、バハレーンでも考古学調査を行なっている。
主な著作『インダス文明 文明社会のダイナミズムを探る』(雄山閣、2022年)、『バハレーン 西南アジア文明世界を結んだアラビア湾の小島』(鶴見大学、2023年)、『カトーレック所蔵バローチスターンの彩文土器と土偶』(カトーレック、2017年)ほか。

関連書籍

  • メソアメリカ文明ガイドブック