はにわのすべてがわかる入門書
はにわのヒミツ
- A5判
- 128頁
- 2000円+税
- ISBN 978-4-7877-2415-1
- 2024.10.30発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
埴輪のきほんを網羅した入門書。
「踊る埴輪」は、じつは踊っていない?
どんな動物が埴輪になった?
“最初の埴輪”はどんなもの?
埴輪づくりはむずかしい?
東京国立博物館の研究員が、埴輪の種類や役割、歴史、つくり方など、専門的かつわかりやすく解説する。
また、同館の埴輪コレクションを代表する国宝「挂甲(けいこう)の武人」の最新研究成果も紹介。
この国宝「挂甲の武人」や「踊る埴輪」などの超有名埴輪のほか、東北・宮城県から九州・宮崎県まで広い地域のさまざまな埴輪が登場する。
知るともっと埴輪が好きになるヒミツが満載の1冊。
目次
はじめに――はにわとは?
I はにわの種類
ヒミツ1 はにわといえば円筒埴輪
ヒミツ2 死者の魂が宿る――家形埴輪
ヒミツ3 魔をよけ、権威を示す――器財埴輪
ヒミツ4 はにわになった人たち――人物埴輪
ヒミツ5 踊る埴輪┌|∵|┘のすべて
ヒミツ6 王の物語を伝える動物――動物埴輪
ヒミツ7 とくべつなトリ
ちょっとしたヒミツ8 |コラム| 木のはにわと石のはにわ
II はにわの歴史と古墳
ヒミツ9 はにわは古墳があってこそ!
ヒミツ10 はにわのドラマチック物語
ちょっとしたヒミツ11 |コラム| はにわ? 土偶?
ヒミツ12 最初のはにわ?
ヒミツ13 円筒埴輪の誕生――3世紀
ヒミツ14 家とニワトリの創出――4世紀
ヒミツ15 はにわ界の革命――5世紀
ヒミツ16 東日本のはにわブーム――6世紀
ちょっとしたヒミツ17 |コラム| 殉葬と相撲とはにわ
III はにわのつくり方
ヒミツ18 はにわ職人と工房
ヒミツ19 はにわ職人の腕前
ヒミツ20 ねずみ色のはにわ――東海・北陸地方
ヒミツ21 ご当地はにわ――関東地方
ちょっとしたヒミツ22 |コラム| はにわづくりは難しい
IV はにわの研究
ヒミツ23 壮大なる、はにわ3Dパズル
ヒミツ24 はにわ史にのこる奇跡の再会
ヒミツ25 国宝のはにわ、最新調査成果
おわりに――わたしとはにわ
古墳時代とはにわの年表
はにわをもっと知るためのおすすめの本
出版社からのコメント
「ユルくてかわいい」
埴輪に対してこんなイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。「踊る埴輪」を筆頭に、確かにユルくてかわいい造形も埴輪の魅力のひとつといえます。
一方で「ユルくてかわいい」とは正反対の、写実的で精緻なつくりの埴輪も存在します。また、埴輪のなかで一番数多くつくられたのは、ユルさもかわいさもない円筒埴輪です。かわいいだけが埴輪ではないのです。
本書は埴輪の「かわいさ」の裏に隠れてしまいがちなヒミツにスポットライトを当てました。
解説をするのは、東京国立博物館の二人の研究員です。同館は、日本屈指の埴輪のコレクションを誇ります。そんな東京国立博物館で、日頃から埴輪の"お世話"を仕事としている著者だからこそ知る、特別なヒミツも本書には詰まっています。
「本書をきっかけに埴輪を好きになっていただければ、そして埴輪好きはもっと埴輪を好きになっていただければ幸いです」(「おわりに」より)