倭人伝に記された伊都国の実像 三雲・井原遺跡
新刊

「魏志」倭人伝にあらわれる倭の大国・伊都国の実像にせまる

シリーズ「遺跡を学ぶ」168

倭人伝に記された伊都国の実像 三雲・井原遺跡

  • 河合 修/著
  • 平尾 和久/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1700円+税
  • ISBN 978-4-7877-2338-3
  • 2024.09.20発行
  • [ 在庫あり ]

紹介文

群青の玄界灘を望む福岡県の糸島半島は、「魏志」倭人伝に記された「伊都国」の故地だ。王墓に納められた巨大かつ多量の鏡、王都で使われた国内外の土器、遠く地中海より素材が伝わったガラス製品など独特の品物からは、交易で栄えた大国の姿が見えてくる。

目次

第1章 鏡の王国と「魏志」倭人伝
1 鏡の王国
2「倭人伝」に記された伊都国の姿

第2章 伊都国形成期の糸島
1 稲作開始のころ
2 王権誕生への胎動

第3章 三大王墓と伊都国の墓制
1 三雲南小路王墓の発掘
2 三雲南小路王墓の出土品
3 被葬者像を探る
4 幻の王墓・井原鑓溝遺跡
5 伊都国域の墓制
6 最後の伊都国王墓・平原王墓
7 平原王墓の出土品
8 平原王墓の時代

第4章 伊都国の国邑
1 三雲・井原遺跡の規模と変遷
2 三雲・井原遺跡を特徴づける出土品

第5章 王都をとりまく拠点集落群
1 海と陸のネットワークを探る
2 拠点的な弥生集落
3 これからの三雲・井原遺跡

著者紹介

河合 修(カワイ・オサム)

1972年、福岡県福岡市生まれ。
西南学院大学法学部法律学科、別府大学文学部史学科卒業。
糸島市立伊都国歴史博物館学芸員を経て、現在は糸島市役所地域振興部文化課課長補佐。
主な著作 編著『王の鏡-平原王墓とその時代-』(伊都国歴史博物館特別展図録、2016)、編著『伊都国遺跡ガイドブック』(糸島新聞社、2001)

平尾 和久(ヒラオ・カズヒサ)

1975年、佐賀県唐津市生まれ。
福岡大学人文学部歴史学科卒業。
現在、糸島市役所地域振興部文化課主幹(糸島市立伊都国歴史博物館学芸員兼務)。
主な著作 編著『三雲・井原遺跡Ⅷ 総集編』(糸島市文化財調査報告書第10 集 糸島市教育委員会、2013)、共著『伊都国の研究』(学生社、2012)

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