花弁の開く音が聞こえる
LOTUS[ロータス]
- B5判変型
- 92頁
- 3600円+税
- ISBN 978-4-7877-2382-6
- 2024.04.08発行
- [ 在庫あり ]
- 野草社/発行
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書評・紹介
紹介文
「生と死のコスモロジー」をテーマに撮影を続ける写真家がライフワークとしてきたハスの花。多重露光という偶発性が生み出す幻想的なイメージを重ね合わせた作品も収録。アジアの旅を経て、宇佐神宮の「原始ハス」の撮影にはじまる数十年におよぶ軌跡の集大成。
花弁の開く音が聞こえる
「生と死のコスモロジー」をテーマに撮影を続ける写真家がライフワークとしてきたハスの花。多重露光という偶発性が生み出す幻想的なイメージを重ね合わせた作品も収録。アジアの旅を経て、宇佐神宮の「原始ハス」の撮影にはじまる数十年におよぶ軌跡の集大成。
出版社からのコメント
インドの5月の朝。かすかに、ポッ、ポッという音が聞こえた。それはハスの花弁がひらく音でした──。
伝説的な写真集『天竺』に広がるインド・ネパールの世界。その撮影者である渡辺眸は、アジアの旅のなかでハスの気配を感じとります。その後、日本の宇佐神宮の「原始ハス」に出会った瞬間、水底に沈む記憶が浮上するようにハスに惹きつけられライフワーク的に撮影をはじめました。本作では、祈る姿を切りとるように撮られたものから、1コマの中に複数枚の画像を写し込む「多重露光」という技法で、幻想的なハスのイメージを重ね合わせた作品も数多く収録。数十年におよぶ軌跡の集大成です。
主な撮影地:上野不忍池・葛飾区水元公園・町田市薬師池公園(東京都)、横浜三渓園(神奈川県)、行田市古代蓮の里(埼玉県)、鴨川・長南町・佐原市水生植物園(千葉県)、草津市水生植物公園みずの森・守山市近江妙蓮公園(滋賀県)、宇佐神宮(大分県)、ケララ・タミルナドゥ(印度)など。