国境の難民診療所

タイ・ビルマ

国境の難民診療所

女医シンシア・マウンの物語

  • 宋 芳綺/著
  • 松田 薫/編訳
  • 四六判上製
  • 224頁
  • 1800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1008-6
  • 2010.07.31発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

タイ・ビルマ国境の町メソット。
ビルマ軍事政権の弾圧を逃れてタイにやってきたものの、お金がなく、病院に行くことができない難民や移民に、無料診療を続けている診療所「メータオ・クリニック」。
自身もカレン難民である院長のシンシア・マウン医師と診療所の20年以上にわたる取り組みを紹介する。

シンシア・マウン医師(Dr. Cynthia Maung)
1959年、カレン民族の両親のもとにビルマで生まれる。ラングーン大学医学部卒業後、大病院の医師となるが、のちにタイ・ビルマ国境地帯でボランティア診療を開始。 1988年末、タイのメソットに亡命。 1989年、メソットで「メータオ・クリニック」を立ち上げ、50万人以上のビルマ難民の医療を一手に引き受けてきた。 2002年、アジアのノーベル賞「マグサイサイ賞」受賞。 2003年、「TIME」誌の「アジアの英雄」に選出。 2005年、ノーベル平和賞にノミネート。 そのほか、世界各国の国際人権賞を多数受賞している。

目次

プロローグ 1988年、ビルマ

1 ある女医の物語

2 国境なき愛~ボランティアたちの物語~

3 タイ・ビルマ国境を訪ねて

4 難民画家~マウンマウンティンの絵画と詩~

5 日本人医療ボランティアスタッフ~看護師・梶 藍子の報告~

著者紹介

宋 芳綺(そう・ほうき)

1964年、台湾・高雄市生まれ。
台湾国立成功大学中国文学科卒業後、新聞記者、中学校教員、編集者などを経て、現在、フリーライター、保育士。
日本語訳が出版されている『タイ・ビルマ 国境の難民診療所——女医シンシア・マウンの物語』(新泉社、2010年)、『ぼくには まだ一本の足がある』(周大観詩、千島英一編訳、麗澤大学出版会、1999年)のはか、著作多数。

松田 薫(マツダ・カオル)

1986年、北海道生まれ。2009年、早稲田大学法学部卒業。在学中より中国と中国語に軸を置いた活動を行なっている。

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