メディアと若者文化

メディアと若者文化の関わりを読み解く

メディアと若者文化

  • 加藤 裕康/編著
  • 小寺 敦之/著
  • 山内 萌/著
  • 山森 宙史/著
  • 立石 祥子/著
  • A5判
  • 224頁
  • 2500円+税
  • ISBN 978-4-7877-2310-9
  • 2023.10.15発行
  • [ 在庫あり ]

書評・紹介

紹介文

私たちは自分自身が若者である(あった)ことから,若者のことは知っていると思いがちですが,若者であっても若者(文化)について知っているとはいえません。社会学の概念,視点を獲得することでみえる〈若者文化〉の一端は,若者の現在を考え直すきっかけとなることでしょう。

目次

序 章 メディアの変遷と若者/加藤裕康
第1章 戦後若者論の系譜/加藤裕康
第2章 語られる「若者」は存在するのか──若者論と社会調査/小寺敦之
第3章 裏垢女子の「見せる身体」──自撮りと女性をめぐるメディア研究/山内萌
第4章 マンガ専門誌に見る「マンガを語る若者」の消長/山森宙史
第5章 〈にわか〉としての若者,若者とみなされる〈にわか〉──パブリック・ビューイングを題材に/立石祥子
あとがきにかえて メディアの背後,社会の変容がもたらしたもの/加藤裕康

著者紹介

加藤 裕康(カトウ・ヒロヤス)

1972年,神奈川県生まれ
東京経済大学大学院コミュニケーション学研究科博士課程修了 博士(コミュニケーション学)
関東学院大学非常勤講師
専門 社会学,コミュニケーション論
おもな著作 『ゲームセンター文化論──メディア社会のコミュニケーション』(新泉社,2011年),『〈オトコの育児〉の社会学──家族をめぐる喜びととまどい』(共著,ミネルヴァ書房,2016年),『新版 コミュニケーション・スタディーズ』(共著,世界思想社,2021年)

小寺 敦之(コテラ・アツシ)

1977年,京都府生まれ
上智大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(新聞学)
東洋英和女学院大学国際社会学部教授
専門 情報行動論,メディア・コミュニケーション
おもな著作 「メディアの効用認識とモラールの関連性──メディアは『幸福な老い』に寄与するか」『社会情報学』7(3): 63-76, 2019., 「日本における「インターネット依存」調査のメタ分析」『情報通信学会誌』31(4): 51-59, 2014., 「対人関係の親疎とコミュニケーションメディアの選択に関する研究」『情報通信学会誌』29(3): 13-23, 2011.

山内 萌(ヤマウチ・モエ)

1992年,東京都生まれ
慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程在籍
専門 社会学,メディア論,情報社会論
おもな著作 「性的自撮りにみる『見せる身体』としての女性」『現代風俗学研究』20: 53-62, 2020.

山森 宙史(ヤマモリ・ヒロシ)

1987年,愛知県生まれ
関西学院大学社会学研究科博士後期課程修了 博士(社会学)
共立女子大学文芸学部専任講師
専門 メディア史,マンガ史,サブカルチャー研究
おもな著作 『「コミックス」のメディア史──モノとしての戦後マンガとその行方』(青弓社,2019年),『マンガ探求13講』(共著,水声社,2022年)

立石 祥子(タテイシ・ショウコ)

1985年,愛知県生まれ
名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程修了 博士(学術)
中部大学人文学部助教
専門 メディア論,文化社会学
おもな著作 『現代メディア・イベント論――パブリック・ビューイングからゲーム実況まで』(共編著,勁草書房,2017年)

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