泉北丘陵に広がる須恵器窯 陶邑遺跡群 〔改訂版〕

列島最大の須恵器窯群!

シリーズ「遺跡を学ぶ」28

泉北丘陵に広がる須恵器窯 陶邑遺跡群 〔改訂版〕

  • 中村 浩/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1700円+税
  • ISBN 978-4-7877-2250-8
  • 2023.05.01発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

古墳時代から平安時代にかけて、大阪南部に営まれた列島最大最古の須恵器窯群。その窯の構造と流通、集落をふくめた生産の全貌を明らかにするとともに、古墳の年代比定になくてはならない須恵器の型式編年を解説。改訂版では、各型式がどの窯から出土しているかを表示する。

目次

第1章 古墳研究の現場にて
1 年代を計るものさし
2 さまざまな須恵器
3 重要文化財に指定された陶邑出土品

第2章 陶邑遺跡群の発掘
1 泉北ニュータウンの造成
2 生産遺跡への着目
3 広大な遺跡の分布

第3章 陶邑遺跡群の構成
1 窯跡の分布
2 窯の構造の変遷
3 工房・集落・流通の遺跡
4 古墳と墳墓

第4章 文献史料にみる陶邑
1 記紀みる地名伝承
2 郷名と氏族の分布

第5章 型式編年の方法と陶邑編年
1 編年の条件
2 絶対年代との対応
3 陶邑編年の各型式・段階の特徴
4 自然科学との協調

出版社からのコメント

広大な丘陵に営まれていた列島最大の須恵器窯群は、すでにありません。しかし、この遺跡から出土した須恵器によって、古墳時代の年代比定が可能になったのです。どのような窯があったのか、出土した須恵器の型式編年はどうしてできたのかが、わかります。

著者紹介

中村 浩(ナカムラ・ヒロシ)

1947年、大阪府生まれ。
立命館大学文学部卒業。大阪府教育委員会文化財保存課をへて現在、和歌山県立紀伊風土記の丘館長。大阪大谷大学名誉教授。博士(文学)
主な著書 『陶邑』Ⅰ~Ⅲ(編著、大阪府教育委員会)、『和泉陶邑窯の研究』(柏書房)、『古墳文化の風景』(雄山閣出版)ほか多数。

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