中世武家庭園と戦国の領域支配 江馬氏城館跡

応仁の乱のころの武家庭園と儀礼が見えてきた

シリーズ「遺跡を学ぶ」152

中世武家庭園と戦国の領域支配 江馬氏城館跡

  • 三好 清超/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-2132-7
  • 2021.08.10発行
  • [ 在庫あり ]

紹介文

岐阜県北端の飛驒市神岡町を中心とする中世高原郷では、地方武士江馬氏が室町将軍邸に似た庭園をもつ武家館をかまえ地域を治めていた。しかし戦乱の世になると、館を廃絶して本城を堅固にし、とりかこむように山城を築いた。考古学的調査などから領域支配の実像にせまる。

目次

第1章 武家庭園の発見
1 江馬の殿さまの館跡
2 あらわれた庭園遺構
3 国史跡・国名勝へ

第2章 北飛驒に雄飛した江馬氏
1 中世高原郷と江馬氏
2 室町幕府の武士として
3 戦国時代と江馬氏の滅亡

第3章 姿をあらわした武家館
1 江馬氏下館の変遷
2 武家庭園の実像
3 館で示す武家の権威

第4章 北飛驒支配の実像
1 中世武家の領域支配とは
2 本城・高原諏訪城
3 館周辺に広がる集落
4 隣接する山寺と城
5 領域をとりかこむ山城群

第5章 庭園の復元と未来
1 庭園の復元
2 江馬氏城館跡の価値
3 江馬氏城館跡のめざす姿

出版社からのコメント

現地では、武家館の庭園と会所がセットで復元されています。ぜひ、行ってみてください。

著者紹介

三好 清超(ミヨシ・セイチョウ)

1977年、大阪市生まれ。
富山大学大学院人文科学研究科修了。
現在、飛驒市教育委員会事務局文化振興課係長(学芸員)。
主な著作 『江馬氏城館跡Ⅵ』(2010年、飛驒市教育委員会)、「中部地方の一本づくり・一枚づくり」(2020年、『古代瓦研究Ⅸ』奈良文化財研究所)ほか。

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