葛城の王都・南郷遺跡群

シリーズ「遺跡を学ぶ」79

葛城の王都・南郷遺跡群

  • 坂 靖/著
  • 青柳 泰介/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1049-9
  • 2011発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

古代の大豪族・葛城(かづらき)氏が勢力を誇った奈良盆地西南部、金剛山のふもとから「高殿」、「祭殿」、水のまつりの祭祀場、武器工房、渡来人の住まいなどが配置された巨大集落がみつかった。ヤマト王権を支え、時に対峙した大豪族の支配拠点の実態を解明する。

目次

第1章 葛城の王都
1 葛城氏と南郷遺跡群
2 「大王」と「王」

第2章 姿をあらわした「王都」
1 大阪・奈良・和歌山を結ぶ要衝の地
2 巨大集落あらわる
3 「王都」の実態
4 葛城氏隆盛の前夜

第3章 王のまつり
1 王の「高殿」
2 王の「祭殿」と水のまつり
3 首長の住まい

第4章 王をささえた手工業生産
1 武器を生産した特殊工房
2 鉄と塩の交易センター
3 親方層の住居と渡来人
4 人びとの生産活動
5 人びとの墓

第5章 葛城の王を追って
1 「葛城高宮」はどこか
2 王の墳墓
3 葛城氏の支配領域
4 葛城氏以後の南郷遺跡群

著者紹介

坂 靖(バン・ヤスシ)

1961年生まれ。同志社大学大学院文学研究科修了、博士(文化史学)。
現在、奈良県立橿原考古学研究所 企画学芸部長。
主な著作 『古墳時代の遺跡学─ヤマト王権の支配構造と埴輪文化』(雄山閣)、シリーズ「遺跡を学ぶ」079『葛城の王都 南郷遺跡群』(共著、新泉社) 、『蘇我氏の古代学―飛鳥の渡来人』(新泉社)、『ヤマト王権の古代学─「おおやまと」の王から倭国の王へ』(新泉社)、『倭国の古代学』(新泉社)。

青柳 泰介(アオヤギ・タイスケ)

1968年生まれ。
同志社大学大学院文学研究科修了。
現在、奈良県立橿原考古学研究所主任研究員。
主な著作 「葛城とワニ」『古代近畿と物流の考古学』(学生社)、「大和の渡来人」『ヤマト王権と渡来人』(サンライズ出版)

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