森浩一古代学をつなぐ

森浩一古代学に新たな息吹を与える!

森浩一古代学をつなぐ

  • 前園 実知雄/編
  • 今尾 文昭/編
  • A5判
  • 368頁
  • 3500円+税
  • ISBN 978-4-7877-2014-6
  • 2020.08.21発行
  • [ 在庫あり ]
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書評・紹介

紹介文

森浩一古代学がわかる解説書。列島各地をおとずれ、現場主義を貫き、文献史料を疎かにしなかった森浩一の幅広い研究姿勢を間近に見てきた研究者9名が、天皇陵・三角縁神獣鏡・高松塚古墳・須恵器研究・渡来文化・埴輪論・地域史など森がとり組んだテーマを語り、展開する。朝日カルチャーセンター中之島教室の講演録。

目次

【森古代学と終末期古墳】
森浩一の古墳時代終末期論 (前園実知雄)
森古代学と高松塚古墳 (前園実知雄)

【森古代学と「魏志倭人伝」】
森古代学の邪馬台国論 (今尾文昭)
森古代学と三角縁神獣鏡 魏と倭 (今尾文昭)

【森古代学と生産】
森古代学と須恵器研究 (山田邦和)
日本鉄生産の起源と画期 (大道和人)

【森古代学と地域】
津々浦々の考古学 海からの視点 (門田誠一)
森古代学と伊勢湾世界 (穂積裕昌)
南山城の森古代学を深める (浜中邦弘)

【森古代学と文化史】
森古代学と渡来文化 (坂靖)
森古代学にみる形象埴輪論 (青柳泰介)

【森古代学と天皇陵古墳】
天皇陵古墳と森浩一 (今尾文昭)

著者紹介

前園 実知雄(マエゾノ・ミチオ)

1946年、愛媛県生まれ。同志社大学文学部卒業。
1969年、奈良県立橿原考古学研究所に勤務。太安萬侶墓、藤ノ木古墳、法隆寺、唐招提寺など多くの発掘調査をおこなう。現在、奈良芸術短期大学特任教授、公益財団法人愛媛県埋蔵文化財センター理事長、奈良県立橿原考古学研究所特別指導研究員、真言宗豊山派法蓮寺住職。
主な著作 『日本の古代遺跡 奈良北部』(共著)保育社、『藤ノ木古墳』日本の古代遺跡を掘る五(共著)読売新聞社、『奈良・大和の古代遺跡を掘る』学生社、『吉野仙境の歴史』(共編)文英堂、シリーズ「遺跡を学ぶ」032『斑鳩に眠る二人の貴公子 藤ノ木古墳』『中国歴史紀行』新泉社、『森浩一古代学をつなぐ』(共編)新泉社、『律令国家前夜』新泉社、「高松塚古墳とその前後」『終末期古墳と古代国家』吉川弘文館、「考古学から見た唐招提寺の創建と金堂の建立」『佛教藝術』281号 毎日新聞社、「唐代大仏考」『日中交流の考古学』同成社ほか。

今尾 文昭(イマオ・フミアキ)

1955年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業。博士(文学)。
奈良県立橿原考古学研究所調査課長を経て現在、関西大学非常勤講師、古代学研究会会員。
主な著作 シリーズ「遺跡を学ぶ」093『ヤマト政権の一大勢力 佐紀古墳群』『森浩一古代学をつなぐ』新泉社、『古代日本の陵墓と古墳1 古墳文化の成立と社会』『古代日本の陵墓と古墳2 律令期陵墓の成立と都城』青木書店、『天皇陵古墳を歩く』朝日新聞出版ほか多数。

関連書籍

  • 古墳時代を考えるFTP
  • 和泉黄金塚古墳と銅鏡FTP
  • 渡来文化と生産FTP
  • 倭人伝と考古学FTP
  • 天皇陵への疑惑FTP