メディア2025.03.28
『福島の原風景と現風景』が「福島県医師会報」で紹介されました
『福島の原風景と現風景——原子力災害からの復興の実相』(川﨑興太編)が、「福島県医師会報」第87巻第3号(2025年3月号)で紹介されました。
ご自身も南相馬市小高区からの原発避難を強いられた今野明医師によるご紹介です。
◎今野明医師(今野外科医院)
「東日本大震災に被災して(その26)—原発避難の立場から—」
〈原発避難によって否応なしに日常の生活、生業が中断、家族や患者との分断を余儀なくされた。〉
〈復興という名の下に、14年前とは違った町並みが次々と変化していくのを目の当たりにしながら、筆者は当事者のひとりとして、……現在の状況を受け入れている訳でもないし、そうせざるを得ない自分に釈然としないモヤモヤした感情がいつも付きまとっていた。〉
〈そんな中、川﨑興太編『福島の原風景と現風景——原子力災害からの復興の実相』(新泉社、2024年)に出会った。……「……福島の問題を当事者として経験する手がかりを供するもの」として学術的かつ社会的な知見をまとめた名著である。〉
〈「……被害者の思いが十分に斟酌されていない。……原発事故によってさらに未来から疎外されることになった人たちのことを理解するどころか、理解しようともしていないように見える。」正に自分たちのことを代弁している。自分がうまく説明できなかったことをスカッと解消してくれた思いだ。〉
◎『福島の原風景と現風景——原子力災害からの復興の実相』川﨑興太編
https://shinsensha.com/books/6799/
なお、同書は「全国学校図書館協議会選定図書」に選定されました。