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メディア2024.07.20

『パインと移民』が「図書新聞」で紹介されました

廣本由香著『パインと移民—沖縄・石垣島のパイナップルをめぐる「植民地化」と「土着化」のモノグラフ』が、「図書新聞」2024年7月27日号(3649号、7/20発売)「2024年上半期読書アンケート」特集で取り上げられました。

◎石原俊氏評

〈日本有数の島嶼観光地となった八重山列島・石垣島で、生食用ブランドの地位を確立したパイン。そのパインは日本帝国期、島内でも居住条件・耕作条件が劣悪だった名蔵・嵩田両地区を開拓した台湾人入植者によってもたらされた。〉

〈近代日本で「周辺化」されてきた沖縄のなかで、さらに「周辺化」された八重山にあっても、最たる「周辺」領域のひとつだ。〉

〈パイン生産者らは市場動向に翻弄されながらも、折り重なる植民地主義を克服し、生産拠点として自律していく。〉

〈著者がパイン生産組合で事務員として働きながら得た調査結果でもある。〉

◎書籍詳細
https://www.shinsensha.com/books/6132/