『パインと移民』の書評が「朝日新聞」に掲載されました
廣本由香著『パインと移民——沖縄・石垣島のパイナップルをめぐる「植民地化」と「土着化」のモノグラフ』の書評が「朝日新聞」2024年5月25日付読書面に掲載されました。
◎前田健太郎氏評「自律めざした人々の苦闘と誇り」
全文掲載:https://book.asahi.com/article/15279288
〈なぜ、沖縄はパインの産地なのか。それは単に気候が温暖だからではない。パインを育て始めたのは、沖縄でも周辺にある石垣島の、農業に不向きな強酸性の大地を耕す移民たちだった。本書は長期の現地調査を通じて数十年にわたる「承認をめぐる闘争」を描く。〉
〈顔の見える農家としての固有性を獲得した生産者たちは…沖縄でも条件の不利な土地で、政府の振興策とは距離を取りながら生き残り、やがては地域の発展に尽くす。必要なのは…自らの仕事に誇りを持つ人々の自律の尊重なのだということを本書は教えてくれる。〉
〈石垣島に辿り着いた移民たちの苦闘の物語は、下の世代が社会的な承認を得て完結する。/本書は、沖縄への新たな視点を本土の読者に提供するだろう。〉
◎書籍詳細
『パインと移民——沖縄・石垣島のパイナップルをめぐる「植民地化」と「土着化」のモノグラフ』
https://shinsensha.com/books/6132/
◎「朝日新聞」書評掲載
『パインと移民』
〈なぜ、沖縄はパインの産地なのか。それは単に気候が温暖だからではない。パインを育て始めたのは、沖縄でも周辺にある石垣島の、農業に不向きな強酸性の大地を耕す移民たちだった。本書は長期の現地調査を通じて数十年にわたる「承認をめぐる闘争」を描く〉 https://t.co/bqY2tDUoC6— 新泉社 (@shinsensha) May 24, 2024
〈顔の見える農家としての固有性を獲得した生産者たちは…沖縄でも条件の不利な土地で、政府の振興策とは距離を取りながら生き残り、やがては地域の発展に尽くす。必要なのは…自らの仕事に誇りを持つ人々の自律の尊重なのだということを本書は教えてくれる〉
『パインと移民』https://t.co/nLTK0ZKlFz https://t.co/2mH4VbgA6E— 新泉社「シリーズ 環境社会学講座」 (@env_socio_shin) May 24, 2024