韓国文学セレクション『ロ・ギワンに会った』が「本の雑誌」で紹介されました
韓国文学セレクション『ロ・ギワンに会った』(チョ・ヘジン作、浅田絵美訳)が、「本の雑誌」2024年5月号で紹介されました。
◎石川美南さん評
〈『父の革命日誌』(チョン・ジア、橋本智保訳/河出書房新社)は身近な人の知らない顔を見つける話だが、チョ・ヘジン『ロ・ギワンに会った』(浅田絵美訳/新泉社)は、見ず知らずの人の足跡を辿る物語である。……〉
〈……当欄を担当して一年五か月になるが、チョ・ヘジンの作品を紹介するのは三回目。彼女の小説は、社会の中で虐げられた人に寄り添いつつ、「私にこの物語を語る資格はあるのか」と自問し続けるところがあって、その誠実さにいつも感動する。〉
なお、石川美南さんには「本の雑誌」2023年3月号で、チョ・ヘジン『天使たちの都市』(呉華順訳)もご紹介いただいています。
https://www.webdoku.jp/mettakuta/ishikawa_mina/20230406080000.html
〈チョ・ヘジン『天使たちの都市』(呉華順訳/新泉社)は、声なき人の声を拾い上げる繊細な筆致が魅力。キッチンのショールームに住む女、サボテンと共にホームレス生活を送る男など、それぞれの痛切な事情が徐々に明らかになっていく。/ちなみに、二〇〇八年に出た原書は、当時新人編集者だったチョン・セラン(『絶縁』の!)が惚れ込んで担当したものだそう。〉
◎チョ・ヘジン『ロ・ギワンに会った』(浅田絵美訳)
https://www.shinsensha.com/books/6070/
◎チョ・ヘジン『天使たちの都市』(呉華順訳)
https://www.shinsensha.com/books/5266/
「本の雑誌」5月号で石川美南さんに『ロ・ギワンに会った』をご紹介いただきました。
〈『父の革命日誌』(チョン・ジア、橋本智保訳、河出書房新社)は身近な人の知らない顔を見つける話だが、チョ・ヘジン『ロ・ギワンに会った』(浅田絵美訳)は、見ず知らずの人の足跡を辿る物語である。……〉 https://t.co/sQMPWsroZM pic.twitter.com/uj2SrG3sYe
— 新泉社「韓国文学セレクション」 (@kbook_shinsen) April 13, 2024