『福島からの手紙』『福島原発事故は人びとに何をもたらしたのか』が「図書新聞」で紹介されました
◎「図書新聞」2024年3月23日号(3632号)「特集 福島原発事故から13年、被害と加害の現在」(3/16発売)
シリーズ 環境社会学講座 3『福島原発事故は人びとに何をもたらしたのか』と『福島からの手紙——十二年後の原発災害』の編者である関礼子氏へのロングインタビューが、一面から三面にわたって掲載されました。
*「事故被害者の〈いま〉を見つめ続ける――「復興」のなかで生み出され続ける構造的暴力、再生産される〈中心-周辺〉構造」
関礼子氏インタビュー
聞き手:米田綱路氏
https://toshoshimbun.com/news_detail?article=1710390331579×570461357741178900
〈先ごろ新泉社より関礼子編『福島からの手紙――十二年後の原発災害』、関礼子・原口弥生編『福島原発事故は人びとに何をもたらしたのか』が刊行された。二〇一一年の原発事故後、福島の人びとはどのような思いを抱いてこの十数年を生きてきたのか、そしてどのような〈いま〉を生きているのか。これらの二書は、一七人の語りと、研究者による「復興」と多面的な被害の分析をとおして、福島の人びとが生きる現実に伏在する問題を浮かび上がらせる。 事故から一三年を経たいま、本書をめぐって編者の関氏に話をうかがった。〉
〈■潜在化し、ますます見えにくくなっている被害
――『福島からの手紙』をまとめられた経緯についておうかがいします。
関 これまで何度も福島に行って話を聞いてきました。そのたびに、原発事故の問題は、被害者、避難者の問題であると実感します。
福島の方々は冗談好きで、ウィットに富み、明るい方々です。日常を大切にし、対立を拒んで、前を向いて生活していく姿が見られます。
それでも、どの方の話を聞いても、日常を語るうちに、抑制的なトーンで、被害がぽろぽろと顔を出してきます。日常の行間から、原発事故後の深い苦しみが浮かび上がってきます。
しかしながら、生活者として、なかなか被害を語ることができない。外の人に向けて、積極的には発信されていない状況もあります。この本では、福島の人びとの日常から、福島原発事故がどのように見えているのかを伝えたいと考えました。……〉(以下、有料記事)
*シリーズ 環境社会学講座 3『福島原発事故は人びとに何をもたらしたのか』関礼子・原口弥生編
https://www.shinsensha.com/books/5758/
*『福島からの手紙——十二年後の原発災害』関礼子編
https://www.shinsensha.com/books/5730/
今日3/16発売の「図書新聞」3/23号の特集は「福島原発事故から13年、被害と加害の現在」。
シリーズ 環境社会学講座 3『福島原発事故は人びとに何をもたらしたか』と『福島からの手紙』の編者、関礼子氏のロングインタビューが、一面から三面にわたり掲載されています。https://t.co/SVuoMi4hqG pic.twitter.com/F3k7CV2pOw
— 新泉社「シリーズ 環境社会学講座」 (@env_socio_shin) March 16, 2024