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メディア2023.11.24

『福島原発事故は人びとに何をもたらしたのか』と『福島からの手紙』の書評が「週刊読書人」に掲載されました

「週刊読書人」2023年11月24日号に、シリーズ 環境社会学講座 3『福島原発事故は人びとに何をもたらしたのか——不可視化される被害、再生産される加害構造』(関礼子・原口弥生編)の書評が掲載されました。

◎村田弘氏評
「被害を封じ込める「構造的暴力」を抉る
——「忘却」に抗って記録し、記憶し続ける意志」

〈……本書が明らかにしている最も重要な点は、事故前後に展開された政策を「構造的暴力」と断定し、その起点がエネルギー政策の「中心—周辺」の差別構造の上に成り立っていること、そしてその帰結が被害の「不可視化」につながり、総体として「原発回帰」という時代錯誤と言うべき現在の政策展開の導火線に……〉

また、『福島からの手紙——十二年後の原発災害』(関礼子編)の書評もあわせて掲載されました。

◎村田弘氏評
〈「復興」と「忘却」の下で不可視化され、切り捨てられる被害者の声は、17人の『福島からの手紙』に余すところなく収録されている。〉

〈ふるさとを失った帰還困難区域からの避難者の痛切な声に想いを寄せ、構造的暴力の壁の先を見据えるためには、見逃すことができない二冊である。〉

*『福島原発事故は人びとに何をもたらしたのか』
https://shinsensha.com/books/5758/

*『福島からの手紙』
https://shinsensha.com/books/5730/