【11月27日開催】『学びの本質を解きほぐす』第3弾トークイベント
『学びの本質を解きほぐす』(新泉社)刊行記念トークイベント 第3弾 道徳教育は必要なのか? そもそも、個人の「心のもち方」を評価できるのか? 「学校」という呪いから脱出する方法を一緒に考えてみませんか
新泉社からこの4月に出版され、大変好評を博している『学びの本質を解きほぐす』(池田賢市著)の刊行を記念して、著者の池田賢市さん(中央大学文学部教授)に「学校」が抱える問題についてお話しいただくトークイベント、第3弾のテーマは「道徳」です。今回の対談のご相手は、現役の小学校教師である門脇洋子さんにお願いしました。
2018年4月から正式な教科になった「道徳」。個人の心のもち方が「評価対象」になったということで、当時は大きな話題になりました。3年経って、子どもたちに変化は起こっているのでしょうか。学校現場で解決すべき課題は何でしょうか。人権教育と道徳の違いは何でしょうか。
今回も「学校」制度の問題点について、大いに語り合いましょう。
著者からのコメント
2018年度から、小学校の道徳教育は「特別の教科 道徳」という新設の「教科」として行われることになりました(中学校は2019年度から実施)。これにより、これまでの「道徳の時間」とは大きく変化をしました。「教科」なので、文部科学大臣による検定に合格した教科書が使用されます。そして、子どもたちの道徳性の変化が評価 (いまのところ記述式) の対象にもなります。しかし、そもそも人のあり方・生き方に関して「教科書」がつくれるのか。子どもの道徳性の変化を教員はどうやって知ることができるのか。そんなことは無理なのではないか。そうした疑問がわきますが、すでに授業は始まっています。
そこで、実際に教科書の内容を見ながら、そして、いま実際に道徳の授業をしている先生から話を聞きながら、道徳教育によって何が行われようとしているのか、チェックしてみたいと思います。
今回のトークイベントでは、次の点に着目しながら、皆さんと一緒に、学校で「道徳」を扱うことの具体的な問題や課題を考えていきます。
・教科書にはどんな教材が載せられ、どのように指導されているのか。
・評価はどうやって行われているのか。
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概 要
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日 時:2021年11月27日(土)18:30開場/19:00開演
当日、開演前にzoomのURLをメールまたはPeatix DMにてお送りいたします。
1週間のアーカイブ配信あり。開催日の翌日以降、準備でき次第メールにてアーカイブ視聴URLをお送りします。
会 場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線「田原町」徒歩2分)
参加費:1,500円(会場参加、オンライン参加とも)
ご参加をご希望の方はよりhttps://readinwritin211031.peatix.com/viewお願いします。
※会場で開催し、オンラインでの同時配信を予定しています。ただし、状況により登壇者の移動に困難が生じた場合などは、延期、オンラインのみでの開催となる可能性もございます。あらかじめご了承ください。
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登壇者プロフィール
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▶︎池田賢市 (いけだ けんいち)
1962年東京都足立区生まれ。筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得中退後、盛岡大学および中央学院大学での講師・助教授を経て、現在、中央大学(文学部教育学専攻)教授。博士(教育学)。大学では、教育制度学、教育行政学などを担当。専門は、フランスにおける移民の子どもへの教育政策および障害児教育制度改革の検討。1993~94年、フランスの国立教育研究所(INRP、在パリ)に籍を置き、学校訪問などをしながら移民の子どもへの教育保障のあり方について調査・研究。共生や人権をキータームとして研究を進めている。著書に、『フランスの移民と学校教育』(明石書店)、『教育格差』(共編著、現代書館)、『「特別の教科 道徳」ってなんだ?』(共著、現代書館)、『人の移動とエスニシティ――越境する他者と共生する社会に向けて』(共編著、明石書店)など。
▶︎門脇洋子(かどわき ようこ)
教員14年目。初任校には特別支援級があったが、学籍に関係なく子どもたちが一つのクラスで一日中ごちゃまぜになって生活する姿を目の当たりにすることで、共生共学の大切さを実感し、それが教員としての大きな根っこになっている。湘南教職員組合「障害」児・者教育の推進員を務める。人権・平和にも関心があり、毎年夏休みには自主研修を行う。