『災害ドキュメンタリー映画の扉』が「朝日新聞」デジタル版で紹介されました
2021年3月11日の朝日新聞デジタル版の記事「注目の震災ドキュメンタリー映画 あの監督が撮ったのは」で、是恒さくら・高倉浩樹編『災害ドキュメンタリー映画の扉』が紹介されました。
◎是恒さくら・高倉浩樹編『災害ドキュメンタリー映画の扉』
https://shinsensha.com/books/3818/
◎朝日新聞デジタル版「注目の震災ドキュメンタリー映画 あの監督が撮ったのは」(林るみ記者)
https://www.asahi.com/articles/ASP3B73KDP39UCFI00H.html
〈映画制作者の対話集「災害ドキュメンタリー映画の扉」(新泉社)の編者で、東北大学東北アジア研究センター学術研究員の是恒さくらさんはこうした若手映像作家の立ち位置を評価する。
「津波などで破壊された町をどう映すかはナイーブな問題ですが、正義感だけではなく、何を記録し公開するべきかを自問し続けている。自分たちがまず何をすべきかを考え、被災者と共に記録を残し、映画を作っていく姿勢が見えます」
是恒さんは被災地に古くから伝わる民俗文化をとりあげた作品にも注目する。「過去に何度も大津波に襲われても人々をその地につなぎとめているもの、精神の根源にある光景を記録し、後世に伝えようとしている。物事は何百年単位で考える必要があるという視座を与えてくれます」〉
◆「海の産屋 雄勝法印神楽」(17年、宮城)北村皆雄+戸谷健吾
《「家を流されても『海は友達だ』と語る人々のまなざしに気づかされるものは多い」(是恒さん)》
◆「廻り神楽」(17年、岩手)遠藤協+大澤未来
《幾度も津波に襲われた三陸沿岸部で340年以上続いてきた黒森神楽を追う。民俗学的視点をとり入れ、伝統的な文化と災禍が表裏の関係であることを示す。「延々と続いてきた営みを通して、人々がどのように困難な状況を乗り越えてきたかを見せている」(是恒さん)》
なお、本書『災害ドキュメンタリー映画の扉』は、2021年2月27日の朝日新聞「be on saturday」の記事「震災とドキュメンタリー映画」においても紹介されました。
◎朝日新聞記事「震災とドキュメンタリー映画」(林るみ記者)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14812388.html
https://www.shinsensha.com/news/3962/
《……映画制作者の対話集「災害ドキュメンタリー映画の扉」(新泉社)の編者で、東北大学東北アジア研究センター学術研究員の是恒さくらさんはこうした若手映像作家の立ち位置を評価する。……是恒さんは被災地に古くから伝わる民俗文化をとりあげた作品にも注目する。》 https://t.co/0NUo5aIOc0
— 新泉社 (@shinsensha) March 13, 2021
◆「廻り神楽」(17年、岩手)遠藤協+大澤未来
《……三陸沿岸部で340年以上続いてきた黒森神楽を追う。……伝統的な文化と災禍が表裏の関係であることを示す。「延々と続いてきた営みを通して、人々がどのように困難な状況を乗り越えてきたかを見せている」(是恒さん)》https://t.co/8Mz29n73J5
— 新泉社 (@shinsensha) March 13, 2021