フーコーをどう読むか

フーコーをどう読むか

  • ヨハンナ・オクサラ/著
  • 関 修/訳
  • 四六判上製
  • 224頁
  • 2000円+税
  • ISBN 978-4-7877-1110-6
  • 2011発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

主要著作のエッセンスをほぼ年代順に読み、フーコーの思想の全体像を理解する、フーコー入門書の決定版。

「フーコーにとって、哲学とは蓄積していく知識体ではない。現代社会における独断的信念や耐えがたい行いを、容赦なく問題化する批判的実践にほかならないのである。そして、私たちが彼を読まなければならないのは、世界を変えること以外の何のためでもないのである。」(諸論より)

目次

第1章 哲学の自由
第2章 理性と狂気
第3章 人間の死
第4章 文学の匿名性
第5章 考古学から系譜学へ
第6章 監獄
第7章 抑圧されたセクシュアリティ
第8章 真なる性
第9章 政治権力,合理性,批判
第10章 自己の実践

註/年譜/訳者あとがき/さらに読み進めたい人のための手引き/索引

著者紹介

ヨハンナ・オクサラ(Johanna Oksala)

ダンジー大学(スコットランド)上級講師(哲学)、ユヴァスキュラ大学(フィンランド)高度学術センター研究員(政治思想および概念変遷史)を経て、現在、ヘルシンキ大学人文学部「フェミニズム理論における哲学と政治」プロジェクト上級研究員。著書 『フーコー、自由について』(ケンブリッジ大学出版局、2005年)

関 修(セキ・オサム)

1961年、東京生まれ。千葉大学教育学部卒業。東洋大学大学院文学研究科博士後期過程(哲学専攻)単位修得修了。現在、明治大学法学部非常勤講師。専門は、フランス現代思想・文化論。著書 『美男論序説』(夏目書房、1996年)、『挑発するセクシュアリティ』(編著、新泉社、2009年)ほか。
翻訳 G・オッカンガム『ホモセクシュアルな欲望』(学陽書房、1993年)、R・サミュエルズ『哲学による精神分析入門』(夏目書房、2005年)、M・フェルステル『欲望の思考』(富士書店、2009年)ほか。