浜岡 ストップ! 原発震災

浜岡 ストップ! 原発震災

  • 東井 怜/著
  • A5判
  • 208頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1189-2
  • 2012発行
  • [ 在庫僅少 ]
  • 野草社/発行
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紹介文

地震列島日本では原発は存在しえない!
地震に脆弱な原子炉、原発耐震基準のいい加減さ、中越沖地震での柏崎刈羽原発の被害等を解説し、東海地震の想定震源域にある浜岡原発の廃炉を訴える。

目次

序 章 警鐘は間に合わなかった!
I ドキュメント福島原発震災
巨大地震! 原発震災の恐れ/いよいよ原発震災の様相/放射能漏洩と計画的放出の予定/ついに「原発震災」へ/なぜ「原発震災」と呼ばないのか?
II 巨人に異を唱えた双葉郡の過去

第1章 警鐘! 原発震災
【1】国際基準より高い浜岡原発の過酷事故発生確率
【2】耐震設計審査指針見直しのゆくえ
【3】とんでもないクリスマス・プレゼント,浜岡4号機起動
【4】世紀の津波災害と日本政府の責任
【5】開けられた「パンドラの箱」,長周期地震波
【6】数字が示す「世界で一番危険な原発」浜岡原発
【7】浜岡2号機内部告発
【8】内部告発をきっかけに浜岡の地盤はえぐれるか?!
【9】文科省も想定外の揺れを予測

第2章 原発用耐震指針の改訂
【10】宮城沖地震により女川原発全機が自動停止
【11】もうひとつの耐震強度不備事件
【12】原発震災=住民被曝の“リスク”ついに「国」が認める!
【13】パブリックコメントは反映されるか
【14】庶民の武器は透明性,パブリックコメントのゆくえ
【15】浜岡原発運転差止訴訟の証人尋問スタート
【16】既設原発55機の耐震性再評価(バックチェック)始まる

第3章 事故編 【17】重大な制御棒「破損」事故,福島第一原発6号機
【18】ひびだらけの原発心臓部,今度はブレーキ(制御棒)が!
【19】浜岡原発5号機,新型タービン大破の大事故,軸振動大で自動停止
【20】何が何でも運転再開か,浜岡原発
【21】動き出した美浜原発,29カ月ぶり
【22】原発で国内初?の臨界事故,大臣が停止を命令
【23】世にも恐ろしい「欠陥ブレーキ」沸騰水型原発

第4章 柏崎刈羽原発の「震災」
【24】柏崎刈羽原発,地震で火災,待たれる情報発表
【25】やっぱりもたなかった柏崎刈羽原発!
【26】柏崎刈羽原発を襲ったキラーパルス(破壊的強震動)
【27】「あなたも発電所」,原発停止でも電力はあまる
【28】柏崎刈羽原発を襲ったのは「震度7」の地震!?
【29】浜岡原発周辺住民の意識変化
【30】目前に迫った浜岡原発訴訟の判決にどのような影響を与えるか?
【31】隠していた活断層,東京電力・保安院による過去の隠蔽
【32】柏崎刈羽原発を直撃したのは想定約4倍の揺れだった
【33】裁かれるべき時が来た
【34】浜岡原発もアブナイ,直下に巨大な凸レンズ
【35】既設の原発等に活断層の存在が浮上
【36】どうする?「活断層」の上に作ってしまった原発
【37】浜岡原発閉鎖への一歩,浜岡1・2号機廃炉を歓迎する
【38】東海地震に耐えられない,免震化工事を検討?
【39】運転再開への長い道程が始まった

第5章 原子力政策
【40】オソマツ原燃とオソマツ国が「設計ミス隠し」を共演,青森再処理工場
【41】オソマツ原燃の再処理工場をかばい続ける規制庁「保安院」
【42】市民版原子力政策論議を
【43】福島県汚職,佐藤栄佐久前知事が展開した“エネルギー政策”批判
【44】使用済みMOX燃料は出て行く先がない
【45】人類にとって未経験,「発熱し続ける核燃料」
【46】国内初のプルサーマル実施を目前にMOX燃料装荷お預け
【47】回避コスト創出でムダ撲滅以上の財源捻出を
【48】保安院見解「東海地震にも耐える」に異議あり!

浜岡原発の今
浜岡原発差止訴訟の動きと関連事項

著者紹介

東井 怜(アズマイ・レイ)

フリーランスライター。埼玉県で通信制高校講師のかたわら地域で活動、1986年チェルノブイリ原発事故以降は、脱原発運動に精力を傾ける。10年前、東海地震による浜岡原発震災を防ぐため静岡に転居。その後、市民記者としても発信を続ける。2018年逝去。現在、「東京電力と共に脱原発をめざす会」代表世話人、「原発震災を防ぐ全国署名連絡会」事務局長、浜岡原発差止訴訟原告など。
著作:共著『原子力の時代は終わった』(「人間家族」編集室編、雲母書房)、共著『ゴミは、どこへ行く?』(依田彦三郎編著、太郎次郎社)