弥生時代の鳥霊信仰
近刊

弥生時代の鳥霊信仰

鳥形木製品・鳥形土製品・鳥の絵画

  • 白石 哲也/著
  • A5判上製
  • 300頁
  • 3500円+税
  • ISBN 978-4-7877-2514-1
  • 2026.04.20発行
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紹介文

弥生時代の遺跡からは鳥形木製品・鳥形土製品・鳥を描いた銅鐸や土器が数多く出土する。これらの考古学的資料を体系的に整理し、形態・出土状況・分布・表現の特徴を総合的に検討することによって、弥生時代における鳥霊信仰の具体像を明らかにする。

目次

序 章 鳥霊信仰と鳥形製品
〈1〉 鳥霊信仰とは
〈2〉 鳥霊信仰研究のはじまり
〈3〉 鳥類遺体と鳥形製品
〈4〉 儀礼と祭
〈5〉 鳥形製品理解の体系化へ

第1章 木で作られた鳥──鳥形木製品
〈1〉 鳥形木製品研究の課題
〈2〉 形態的特徴
〈3〉 型式学的分類
〈4〉 分布と出現時期
〈5〉 出土遺構の分析
〈6〉 鳥形木製品とは何か
〈7〉 まとめ─弥生時代の鳥形木製品

第2章 土で作られた鳥──鳥形土製品
〈1〉 鳥形土製品の研究史
〈2〉 鳥形土製品の認定・分析方法
〈3〉 おもな出土例
〈4〉 鳥形土製品の考古学的特徴
〈5〉 鳥形土製品(A類)の役割
〈6〉 鳥形土製品にみる鳥霊信仰
〈7〉 弥生時代の鳥形土製品

第3章 描かれた鳥──鳥の絵画
〈1〉 描かれた鳥とシカ・龍
〈2〉 弥生絵画研究と鳥
〈3〉 鳥が描かれた銅鐸絵画と土器絵画
〈4〉 銅鐸と土器の鳥たち
〈5〉 描かれた鳥の象徴と多義性

第4章 鳥装の人物
〈1〉 「鳥装の人物」研究の課題
〈2〉 「司祭者」概念の整理
〈3〉 出土した「鳥装の人物」
〈4〉 「鳥装の人物」画とその構図
〈5〉 「戈と盾を持つ人物」
〈6〉 結論─起源と特性

第5章 鳥霊信仰の起源を考える──河姆渡文化と良渚文化
〈1〉 鳥霊信仰の起源について
〈2〉 河姆渡遺跡と河姆渡文化
〈3〉 良渚文化における鳥霊信仰
〈4〉 鳥霊信仰の起源に関する諸問題
〈5〉 まとめと課題

終 章 弥生時代の鳥霊信仰
〈1〉 初現期の鳥霊信仰
〈2〉 鳥霊信仰の展開とその内容
〈3〉 弥生人と鳥
〈4〉 鳥霊信仰とは何であったのか
〈5〉 鳥霊信仰の地域差と多層性

著者紹介

白石 哲也(シロイシ・テツヤ)

2020年3月、首都大学東京大学院(現・東京都立大学大学院)修了、博士(考古学)
現在、山形大学学術研究院准教授
主要著書
「弥生時代における鳥形土製品の役割」『古代』第一三九号、早稲田大学考古学会、2016年
『研究者、魚醤と出会う。──山形の離島・飛島塩辛を追って』(編著)文学通信、2024年
『仮家塚遺跡! 南房総最古の農村を探して』(編著)文学通信、2025年
「第六章 土器付着炭化物から見る池子遺跡」(共著)杉山浩平編『弥生時代 食の多角的研究──池子遺跡を科学する』六一書房、2018年 ほか多数

関連書籍

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