チェルノブイリの長い影

チェルノブイリの長い影

現場のデータが語るチェルノブイリ原発事故の健康影響

  • オリハ・ワシーリヴナ・ホリッシナ/著
  • 西谷内 博美/訳
  • 吉川 成美/訳
  • A5判
  • 128頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1220-2
  • 2013発行
  • [ 在庫僅少 ]
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紹介文

ウクライナとベラルーシの医師たちが、1986年の事故当時から2006年まで、継続して住民の健康調査、診療を行ってきた結果の報告書。
子どもの甲状腺がん、内分泌系疾病、胎児への影響などの増加を客観的データを挙げて示し、低線量の継続的な被曝への対策と治療体制の確立を提言する。

目次

日本語版によせて
はしがき
序文

1 チェルノブイリ原発事故の概要
2 放射線被ばくの病理学的な影響
3 チェルノブイリの健康被害
4 健康被害の実態解明
5 国際機関の政策の危うさ

検証結果
証言

解説 放射能汚染被害の科学的解明のために、どういう取り組み体勢が必要か
チェルノブイリ事故被害略年表
訳者あとがき
参考文献

著者紹介

オリハ・ワシーリヴナ・ホリッシナ(Olha Vasilivna Horishna)

1955年、ウクライナ生まれ。1981年、ロシアのサラトフ州立大学卒業。1981年から1988年までウクライナ公衆衛生局で勤務。1988年から2004年までウクライナ国立医学アカデミー小児科学部の講師を務め、2004年からはウクライナ国立軍事医学研究所に勤務。現在、研究次長。2002年、論文「Clinical Pathogenic Mechanisms of Children Health Infringements Formation in Environmental Contamination Conditions:Preventive Maintenance and Rehabilitation Ways」で医学博士学位を取得

西谷内 博美(ニシヤウチ・ヒロミ)

2001年、シカゴ大学人文学研究科修士課程修了。2005年、法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了。2012年、法政大学大学院政策科学研究科博士後期課程修了。博士(政策科学)。現在、法政大学サステイナビリティ研究教育機構リサーチアシスタント

吉川 成美(ヨシカワ・ナルミ)

2002年、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了。2006年、東京農業大学大学院博士後期課程修了。博士(農業経済学)。中国西安交通大学公共政策・管理学院研究員・講師を経て、現在、早稲田大学早稲田環境学研究所講師