阿賀の記憶、阿賀からの語り
語り部たちの新潟水俣病
- 四六判上製
- 248頁
- 2000円+税
- ISBN 978-4-7877-1610-1
- 2016.12.20発行
- [ 在庫あり ]
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書評・紹介
- 高野秀男氏評「水俣病被害者の葛藤にじむ」(「新潟日報」2017年3月5日)
- 好井裕明氏評「当事者の思いの深さを包み込む豊かな語り」(「週刊読書人」2017年3月3日号)
- 堀田恭子氏評「阿賀の風景が浮かび上がる」(「図書新聞」2017年5月27日号)
- 「北海道新聞」2017年1月9日
- 「新潟日報」2017年1月10日
- 「The Japan Times」2017年2月15日
- 「日刊ゲンダイ」2017年2月22日
紹介文
新潟水俣病は終わっていない――。新潟水俣病の公式発表から50余年。 沈黙の時間を経て、新たに浮かび上がってくる被害の声がある。 黙して一生を終えた人もいる。 語られなかったことが語られるには、時が熟さねばならない。次の世代に被害の相貌を伝える活動を続けている 8人の語り部さんの証言集。
目次
1 人から受けた恩は石に刻んでおけ、人に尽くしたことは水に流せ―語り部・小武節子さん
2 次世代に語り継ぐことが使命である―語り部・近四喜男さん
3 すべての被害者が救われるまで―語り部・山崎昭正さん
4 自分と同じように「わからない」人のために―語り部・山田サチ子さん
5 一〇〇人いれば一〇〇通り、一〇〇〇人いれば一〇〇〇通り―語り部・小町ゆみ子さん
6 渡船場で差別を聞いてきた―語り部・立川小三郎さん
7 「正しく」理解して行動する子どもに―語り部・稲垣シズヱさん
8 しびれが出た頃からの爪はとってある―語り部・曽我浩さん