アイヌ語の贈り物
アイヌの自然観にふれる
- A5判
- 204頁
- 1800円+税
- ISBN 978-4-7877-1215-8
- 2012.12.15発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
物語は贈り物のように──
アイヌ語の初歩会話やカムイへの祈りの言葉、ユーカラなどの伝承、物語を解説しながら、自然の中で生きる人びとの叡智と豊かな自然観を紹介する。
目次
はじめに
プロローグ アイヌ語は生きている
アイヌのお年寄りたちとの出会い/与えよ、さらば与えられん/アイヌ語を通して見出したもの
1 カムイと共に
アイヌは「人間」という意味/カムイは自然の力/カムイ・ウタリは人間の親族/カムイの恵み/カムイ・ウタリの語る声 カムイ・ユーカラ/カムイ・ウタリについての物語/カムイ・ウタリが人間に教える物語/この世界はどのようにして造られたか/人間は自然から作られた/カムイによる癒し/物にも魂がある
2 カムイとのドラマ
死と再生/カムイ(クマ)との出会い─狩猟/イオマンテの儀式/ウェン・カムイ(悪いカムイ)/人と動物の「結婚」
3 ウレシパモシリ
互いに互いを育てあう世界/生き物との共存/アイヌの「農業」/山と川と海の恵み/大地も生きている/山と海の世界/カムイ・ウタリは遊び楽しむためにやってくる/カムイ・ウタリは仕事をしにやって来る/カムイ・ウタリは見ている/人間はカムイに見通されている/カムイ・ウタリは人間と共にいる/「私」はひとりではない/生命を生み育てる力
4 カムイへの祈り
言葉の持つ力/カムイノミという祈り/祈りと共にある暮らし/感謝の祈り/カムイへの礼儀とあいさつ/カムイと共に食事する/カムイは心やさしい人に語りかける/カムイは人を勇気づける/チャランケ(論争)とは/天と地の世界/円環の世界/
エピローグ 私の祈り
本書におけるアイヌ語表記