「客観報道」とは何か
戦後ジャーナリズム研究と客観報道論争
- A5判上製
- 360頁
- 3800円+税
- ISBN 978-4-7877-0601-0
- 2006発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
弊害の要因なのか、求められる理念なのか。
やらせ報道、偏向報道、犯罪報道における人権侵害──ジャーナリズムが問題を引き起こすたびに、「客観報道」はその要因の一つとして批判されたり、逆にジャーナリズムの理念として求められてきた。しかし、その意味するところは人によって千差万別で、合意ができているわけではない。本書は、「客観報道」という言説の変遷から戦後日本のジャーナリズムを照射する。
目次
第1章 「客観報道」とは何か
第2章 ジャーナリズムの再生と「客観報道」──1940年代後半から1950年代
第3章 「客観報道」の成立──1960年代から1970年代
第4章 ジャーナリズムの危機と「客観報道」──1980年代前半
第5章 客観報道論争
第6章 「客観報道」と日本のジャーナリズム研究