縄文編みかごの世界 東名遺跡
新刊

編みかごが大量に出土したことで有名な縄文早期の遺跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」167

縄文編みかごの世界 東名遺跡

  • 西田 巌/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1700円+税
  • ISBN 978-4-7877-2337-6
  • 2024.08.01発行
  • [ 在庫あり ]

書評・紹介

紹介文

有明海に臨む佐賀平野、一面に広がる水田の下五メートルの地中から、縄文時代早期の大貝塚とムラの跡がみつかった。厚い粘土層にパックされて朽ちずに残った七〇〇点あまりの「縄文編みかご」や動物の骨、木の実などは、土器や石器ではわからない縄文人の生活を伝えてくれる。

目次

第1章 地中深くに貝塚が
1 奇跡の発見
2 居住域の調査(一次調査)
3 湿地性貝塚の調査(二次調査)

第2章 縄文のタイムカプセル
1 奇跡的にそろった三つの環境
2 居住域の遺構
3 貝層を調べる
4 貝塚に残されたもの
5 湿地に残されたもの

第3章 縄文編みかごの世界
1 列島最古・最多
2 徹底的に調べる
3 編みかごの復元
4 復元からみえてきたこと

第4章 東名縄文ムラ
1 東名縄文人
2 生業の移り変わり
3 ものづくりの広域交流
4 変動する環境を生きぬく
5 東名縄文人たちはどこへ

第5章 東名遺跡のこれから
1 東名遺跡の保存
2 東名遺跡のこれから

出版社からのコメント

考古学者と現代の伝統かご職人、バスケタリー作家が協力して復元した縄文編みかごが素晴らしいです。

著者紹介

西田 巌(ニシダ・イワオ)

1966年、福岡県大牟田市生まれ。
山口大学人文学部人文学科卒業。
現在、佐賀市地域振興部文化財課主幹。
東名遺跡の1次調査(1993年~)、2次調査(2004年~)を担当。
おもな著作 『増補改訂版 縄文の奇跡!東名遺跡─歴史をぬりかえた縄文のタイムカプセル─』(共著、雄山閣、2018年)、「8000年前の編みかごから何がわかるのか?-佐賀県東名遺跡-」『さらにわかった!縄文人の植物利用』(新泉社、2017年)ほか。

関連書籍

  • さらにわかった! 縄文人の植物利用FTP
  • ここまでわかった! 縄文人の植物利用
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