フリーダ・カーロ

フリーダ・カーロ

歌い聴いた音楽

  • 上野 清士/著
  • 四六判変型上製
  • 280頁
  • 2000円+税
  • ISBN 978-4-7877-0710-9
  • 2007発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

伝説の画家が生きたメキシコ

怪我と病いと闘いながら絵筆をとり続けたフリーダ・カーロ。
メキシコ革命後の激動期に、ディエゴ・リベラ、レオン・トロツキー、イサム・ノグチ……、20世紀を象徴する男たちと恋を重ねた生涯を、同時代のメキシコの息づかいを、フリーダが歌い聴いた音楽とともに描き出す。
生誕100周年記念出版。

目次

◎ I フリーダが歌い聴いた音楽
序 カラベラ
1 ラ・サンドゥンガ
2 ラ・ジョローナ(泣き女)
3 ラス・マニャニータス
4 ラ・クカラチャ
5 ラ・アデリータ
6 ポル・ウン・アモール(それは愛のため)
7 ラ・テキレェーラ
8 ラ・バンバ
9 ソラメンテ・ウナ・ベス
10 ふたたび、「ポル・ウン・アモール」
11 ふたたび、「ラ・ジョローナ」
12 インターナショナル
13 ふたたび、「ラス・マニャニータス」
14 ビバ・ラ・ビダ

◎ II フリーダが生きたメキシコ
1 イサム・ノグチと恋と壁画と
2 レタブロとフリーダ ~血の真実、そして奉納画の世界~
3 リラ・ダウンズ ~テワンテペック地峡の気流をとらえた歌姫~
4 愛と革命に生きた写真家ティナ・モドッティ
5 エドワード・ウェストン ~メキシコの写真アートに影響を与えた米国の写真家~
6 マヌエル・アルバレス・ブラボ、100年の仕事
7 グラシエラ・イトゥルビーデ『フチタンの女たち』の生命力
8 早すぎる成熟 マリア・イスキエルド ~ラテンアメリカの女の宿命を描ききって~
9 レメディオス・バロ ~虚構のなかの冷たい幻想~
10 アマリア・エルナンデスと国立民族舞踏団
11 メキシコ大地の華麗なる舞い ~メキシコ国立民族舞踊団~
12 〈嫉妬〉の心傷としての絵画 ~フリーダ生誕100周年に際して~

フリーダ・カーロと同じ大気を呼吸して ~あとがきにかえて~

著者紹介

上野 清士(ウエノ・キヨシ)

1949年、埼玉県川口市生まれ。ジャーナリスト。1990年に中南米入りし、数ヶ月後、グアテマラでの生活を開始。1996年、メキシコに転居。2003年末、帰国。
ラテンアメリカ関係の著作に、『コロンブス』(共著、現代書館、1991年)、『ポコ・ア・ポコ――グアテマラ/エル・サルバドルの旅』(現代書館、1992年)、『リゴベルタ・メンチュウ――先住民族の誇りと希望』(社会新報ブックレット、1993年)、『熱帯アメリカ地峡通信』(現代書館、1995年)、『カリブ・ラテンアメリカ音の地図』(共著、音楽之友社、2002年)、『南のポリティカ――誇りと抵抗』(ラティーナ、2004年)、『フリーダ・カーロ~歌い聴いた音楽~』(新泉社、2007年)、『ラス・カサスへの道――500年後の〈新世界〉を歩く』(新泉社、2008年)など。『地球の歩き方・中米編』は立ち上がりから参画している。

関連書籍

  • メキシコ時代のトロツキーFTP
  • ラス・カサスへの道FTP
  • ラテンアメリカ1968年論FTP
  • たちあがる言語・ナワト語FTP