古代出羽国の対蝦夷拠点 払田柵跡
近刊

史料にはみえない謎の城柵

シリーズ「遺跡を学ぶ」165

古代出羽国の対蝦夷拠点 払田柵跡

  • 吉川 耕太郎/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1700円+税
  • ISBN 978-4-7877-2335-2
  • 2024.03.15発行
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紹介文

明治年間、秋田県で農作業中の水田から杉の角材が隙間なく列をなして発見された。昭和初期の発掘により、律令国家が築いた対蝦夷政策の拠点であることがわかった。この遺跡が史料に記録されたどの城柵にあたるのか、90年以上に及ぶ論争と半世紀にわたる発掘からその正体に挑む。

目次

第1章 謎の城柵の発見
1 姿をあらわした城柵
2 律令国家の東北経営と城柵

第2章 払田柵跡を掘る
1 水田に浮かぶ島
2 払田柵跡の構造
3 三重構造の城柵
4 政庁とその変遷
5 工房域と曹司域
6 柵内のその他の調査
7 払田柵創建後の周辺環境
〈コラム〉遺跡にみる自然災害

第3章 出土文字資料は語る
1 墨書土器・刻書土器
2 木簡
3 漆紙文書

第4章 払田柵跡の正体を探る
1 払田柵跡の変遷
2 払田柵跡をめぐる諸説
3 払田柵とは何か
4 これからの払田柵跡

出版社からのコメント

発掘調査によって古代の城柵だとわかったのに、本当の名前がわからない不思議な城柵です。

著者紹介

吉川 耕太郎(ヨシカワ・コウタロウ)

1973年、兵庫県生まれ。
明治大学大学院博士前期課程修了。
現在、秋田県埋蔵文化財センター副主幹(兼)調査班長。
主な著書 「秋田県払田柵跡の調査・整備・活用」『明日への文化財』第82号(文化財保存全国協議会)、「払田柵跡の概要と発掘調査成果」『第46回古代城柵官衙遺跡検討会「未発見城柵の調査研究の現状」』(古代城柵官衙遺跡検討会)、『北の縄文鉱山 上岩川遺跡群』(新泉社)、『古代出羽国の対蝦夷拠点 払田柵跡』(新泉社)、『縄文石器提要』(共著)(ニューサイエンス社)ほか。

関連書籍

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