言葉以前の哲学

生まれつき病弱で脆い身体なのに彼の思想は不思議な力強さにあふれている

言葉以前の哲学

戸井田道三論

  • 今福 龍太/著
  • 四六判
  • 240頁
  • 2300円+税
  • ISBN 978-4-7877-2300-0
  • 2023.06.10発行
  • [ 在庫あり ]
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書評・紹介

紹介文

自己のからだを見つめることで、「深層の歴史」を探究した思想家・戸井田道三。
その教えを受け、親交を結んだ人類学者による初の評伝。
「住」「舌」「母」「性」「時間」「色」「旅」をテーマに、〈言葉以前〉の無意識領域を訪ねる七編の論考。

※戸井田道三(1909~1988)
評論家。民俗学、人類学を援用した能や狂言の考察で知られた。
のちに映画評もおこなった。

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目次

1 非土着のネイティヴ
――土地に住むこと

2 言葉以前へのまなざし
――舌でしゃべること

3 乳色の始原へ
――母を思うこと

4 思考のヘルマフロディーテ
――性を超えること

5 翁語りの深淵
――時間を生きること

6 歴史の昂進
――色が移ろうこと

7 はるかに、遠くへ
――旅に憧れること

あとがき

著者紹介

今福 龍太(イマフク・リュウタ)

文化人類学者・批評家。1955年東京生まれ湘南の海辺で育つ。1980年代初頭からメキシコ、カリブ海、アメリカ南西部、ブラジルなどに滞在し調査研究に従事。その後、国内外の大学で教鞭をとりつつ、2002年より奄美・沖縄・台湾を結ぶ群島に遊動的な学び舎を求めて〈奄美自由大学〉を創設し主宰。
著書に『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(讀賣文学賞)、『宮沢賢治 デクノボーの叡智』(宮沢賢治賞・角川財団学芸賞)、『ぼくの昆虫学の先生たちへ』など多数。主著『クレオール主義』、『群島―世界論』を含む新旧著作のコレクション《パルティータ》全5巻が2018年に完結。

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