声とまなざし 〔新装〕

声とまなざし 〔新装〕

社会運動の社会学

  • アラン・トゥレーヌ/著
  • 梶田 孝道/訳
  • A5判上製
  • 376頁
  • 3800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1021-5
  • 2011発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

「かつて我々が社会と呼んだもののうち、いったい何が残っているだろうか。社会的空白だけである」
社会の解体にいち早く注目し、新しい社会の創造とアクターに関する理論・方法論を提示した,フランス社会学を代表するトゥレーヌの名著。

■トゥレーヌ「アクシオン(行為・運動)の社会学」のマニフェストといえる書。
「社会」「社会システム」概念を抜きに、国家・社会制度(メディア、家族、学校、病院、行政)、社会問題(排除、人種差別、暴力)、社会集団(団体、運動、組織)、個人を包括的に扱えるアクター中心の理論的枠組み、および徹底した「認識論的切断」批判に基づく「社会学的介入」の方法論は、仏「社会学的分析・介入センター(CADIS)」や国際社会学会RC47の社会学者を中心に、いまも数多くの経験的研究を生み出しつづけている。

目次



人間たちが自らの歴史を創る

1 社会運動
 1 社会学の誕生
 2 社会学を超えて
 3 歴史的行為者
 4 社会運動
 5 歴史的闘争と国家

2 社会学的介入
 1 対象と方法
 2 グループ
 3 自己分析
 4 研究者
 5 介入の領域とその境界
 6 行為に奉仕するために

訳者あとがき

著者紹介

アラン・トゥレーヌ(Alain Touraine)

1925年生まれ。エコール・ノルマル・シュペリウールで歴史学を専攻、大学教授資格試験に合格後、社会学に転じる。
パリ大学ナンテール分校教授、パリの社会科学高等研究院の社会学部門の研究指導教官などを歴任

梶田 孝道(カジタ・タカミチ)

1947年、岐阜県生まれ東京大学大学院社会学研究科博士課程修了
津田塾大学学芸学部教授、一橋大学社会学部教授、一橋大学大学院社会学研究科教授を歴任
2006年、逝去
主な編著訳書 『国際社会学のパースペクティブ』東京大学出版会、『外国人労働者と日本』NHKブックス、『統合と分裂のヨーロッパ』岩波新書、『新しい民族問題』中公新書、『エスニシティと社会変動』有信堂高文社、〔編著〕『新・国際社会学』名古屋大学出版会、〔編著〕『講座・社会変動7 国際化とアイデンティティ』ミネルヴァ書房、〔共編〕『シリーズ国際社会』(1・3・4・5)東京大学出版会、〔訳〕A・トゥレーヌ『社会学へのイマージュ』新泉社、ほか多数。