複雑華麗な装飾壁画の謎にせまる
シリーズ「遺跡を学ぶ」10
描かれた黄泉の世界 王塚古墳 〔改訂版〕
- A5判
- 96頁
- 1700円+税
- ISBN 978-4-7877-2248-5
- 2023.02.21発行
- [ 在庫あり ]
- 書店サイトへ
- 立ち読み [ PDF ]
紹介文
全国で約600基発見されている装飾古墳のなかで、図文の複雑さと華麗さとにおいて比類のない九州北部・筑豊地方の王塚古墳。石室を埋めつくす図文は何を意味するのか、壁画制作の背景に何があるのか。広く朝鮮・中国におよぶ壁画古墳研究から追究する。改訂版では、壁画図文の新たな解釈を盛り込んでいる。
目次
第1章 王塚古墳の発見
第2章 王塚古墳の構造
1 遠賀川と筑豊地方
2 筑豊最大級の前方後円墳
3 多系統の横穴式石室
4 装飾性に富んだ副葬品
第3章 装飾古墳の世界
1 墳墓装飾の系譜
2 辟邪と他界
3 描かれた他界
第4章 王塚の壁画を読む
1 王塚の壁画資料
2 玄門前面の壁画
3 玄室腰石をいろどる壁画
4 石屋形の壁画
5 墓室上部をおおう珠文群
第5章 王塚の壁画を生み出したもの
1 壁画の制作者
2 筑紫君磐井と東アジア情勢
第6章 壁画保存への苦難の歩み
出版社からのコメント
壁画に描かれた様々な図文の意味について、装飾古墳研究第一線の研究者が丁寧に解説します。