石製模造品から読み解く東国首長たちの動向
シリーズ「遺跡を学ぶ」161
石製模造品による葬送と祭祀 正直古墳群
- A5判
- 96頁
- 1700円+税
- ISBN 978-4-7877-2331-4
- 2023.02.15発行
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紹介文
福島県郡山盆地の南端、阿武隈川東岸の丘陵に築造された古墳群には、滑石などのやわらかい石で刀子や斧、剣、鏡などをかたどった祭祀遺物“石製模造品”が副葬されていた。東北地方の要衝の地に、数世代にわたって活躍した小首長たちの葬送と祭祀の世界にせまる。
目次
第1章 真っ赤に塗られた石棺
1 正直二七号墳
2 開かれた南箱式石棺
3 未開封の北箱式石棺
4 葬られたのは誰か?
5 正直二七号墳の年代を推理する
第2章 多彩な正直古墳群
1 最大の円墳二一号墳と前方後方墳三五号墳
2 さまざまな中期古墳
3 継続して副葬された石製模造品
4 正直古墳群の推移
第3章 正直古墳群と同時代の遺跡
1 清水内遺跡
2 清水内遺跡に住んだ人びと
3 清水内遺跡の展開と正直古墳群
第4章 大安場一号墳と建鉾山祭祀遺跡
1 大安場一号墳
2 建鉾山祭祀遺跡
第5章 正直古墳群の意義
1 下位首長層の墳墓
2 石製模造品と葬送儀礼
3 正直古墳群の重要性
出版社からのコメント
石製模造品は、神祀りや亡き人を葬るときに必要なとても大切なものでした。その石製模造品からヤマト王権や東国の大首長たちが東北地方へと進出していく様子がみえてきます。