貧困の基本形態
社会的紐帯の社会学
- 四六判上製
- 416頁
- 3500円+税
- ISBN 978-4-7877-1511-1
- 2016.03.31発行
- [ 在庫あり ]
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書評・紹介
- 望月優大氏「日本の貧困は「降格する貧困」に近づいている。 セルジュ・ポーガム『貧困の基本形態』講演から。」(「HUFFPOST」2016年10月24日)
- 吉田徹氏評(「週刊ダイヤモンド」2016年7月16日号)
紹介文
《社会的紐帯の喪失から再生へ》
〈不安定(プレカリテ)〉と〈排除〉に襲われ、ますます多くの人びとが貧困層への降格におそれを抱く社会。
〈降格する貧困〉に陥るかもしれない運命にある人びとの苦難を取り除くために。
ロベール・カステルとともに、フランスを代表する社会学者の主著。貧困・格差・社会的排除研究の基本書。
目次
序章 貧困の社会学的分析
第1章 貧困の社会学の誕生
[1] 大衆的貧困にたいするトクヴィルとマルクスの立場
[2] ジンメルの決定的貢献
第2章 貧困と社会的関係
[1] 扶助された貧困とその偏差
[2] 貧困への社会的な関係の基盤
[3] 説明要因
[4] 類 型:〈統合された貧困〉〈マージナルな貧困〉〈降格する貧困〉
第3章 統合された貧困
[1] 常態的・再生産的な状態
[2] 家 族:生存という問題
[3] インフォーマル経済と恩顧主義
第4章 マージナルな貧困
[1] ほとんど眼に見えなくなった貧困
[2] 表象の安定
[3] スティグマ化のリスク
第5章 降格する貧困
[1] 社会的不安定の回帰
[2] 空間的降格の新たな形態
[3] 失業の経験と社会的孤立
[4] 不確かな対応策
終章 貧困の科学と意識
補論 欧州人は貧困をどのように見ているのか
日本語版に寄せて
訳者解題