サミット・プロテスト

サミット・プロテスト

グローバル化時代の社会運動

  • 野宮 大志郎/編
  • 西城戸 誠/編
  • 四六判
  • 352頁
  • 2500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1510-4
  • 2016発行
  • [ 在庫あり ]
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書評・紹介

紹介文

《人びとはなぜ、サミットに抗議【プロテスト】するのか》

世界中に影響を及ぼす国家間や国際機構の取り決めに対し、人びとが国境を越えて抗議行動を展開する現場を歩き、社会学的考察を重ねたグローバル化時代の社会運動論。

《抗議【プロテスト】の社会学》

〈サミット・プロテストは、局所的かつ一過性の市民運動ではない。何十年も前からグローバルな規模で展開される、まさに現代の代表的な市民運動である。 首脳サミットは、先進諸国が推し進める政策に反対の声をあげる格好の機会となる。抗議する市民が国境を越えて結びつき、途上国・先進国を問わず参集する。 人びとはどのような動機でプロテストに参加し、何を感じているのだろうか。また、外部の人には、プロテストはどのように映っているのだろうか。 本書は、サミット・プロテストの内側で社会学的に観察を重ね、プロテストの先に見える創造的表象と未来図を探究していく。…………編者〉

目次

序 章 サミットへの抗議行動
第1章 サミット・プロテストの登場と発展
第2章 サミット・プロテストの全体像とメカニズム
第3章 グローバルな運動への参加の回路
第4章 ドイツにおける反グローバリズム運動
第5章 サミット・プロテストが描く未来図と創造的表象
第6章 サミット・プロテストとイタリア社会の“毛細管現象”
第7章 サミット・プロテストに対するイメージ・評価の多様性とその変化
第8章 サミット・プロテストの受容可能性
終 章 グローバル化時代の社会運動

【編者】
野宮大志郎(のみやだいしろう)*序章・第1章・第5章
中央大学文学部教授.専門は市民社会論,社会運動論,比較社会学.

西城戸誠(にしきどまこと)*第7章
法政大学人間環境学部教授.専門は環境社会学,社会運動論,地域社会学.

【執筆者】(執筆順)
濱西栄司(はまにしえいじ)*第2章
ノートルダム清心女子大学文学部准教授.専門は社会学理論,社会運動論,社会集団・組織論.

富永京子(とみながきょうこ)*第3章
立命館大学産業社会学部准教授.専門は社会運動論,国際社会学.

青木聡子(あおきそうこ)*第4章
名古屋大学大学院環境学研究科准教授.専門は社会運動論,環境社会学,ライフヒストリー研究.

新原道信(にいはらみちのぶ)*第6章
中央大学文学部教授.専門は地域社会学,国際フィールドワーク,社会運動論.

山本英弘(やまもとひでひろ)*第8章
山形大学地域教育文化学部准教授.専門は市民社会論,社会運動論,計量社会学.

矢澤修次郎(やざわしゅうじろう)*終章
一橋大学・成城大学名誉教授.専門は知識社会学,社会運動論,社会理論.

著者紹介

野宮 大志郎(ノミヤ・ダイシロウ)

中央大学文学部教授。専門は市民社会論、社会運動論、比較社会学。

西城戸 誠(ニシキド・マコト)

1972年、埼玉県生まれ。
北海道大学大学院文学研究課博士課程修了。博士(行動科学)。
早稲田大学文学学術院教授。
専門は環境社会学、地域社会学、社会運動論。
主著:『どうすればエネルギー転換はうまくいくのか』(共編著、新泉社、2022年)、『フィールドから考える地域環境』第2版(共編著、ミネルヴァ書房、2021年)、『避難と支援』(共著、新泉社、2019年)、『震災と地域再生』(共編著、法政大学出版局、2016年)、『サミット・プロテスト』(共編著、新泉社、2016年)、『再生可能エネルギーのリスクとガバナンス』(共編著、ミネルヴァ書房、2015年)、『抗いの条件』(人文書院、2008年)。

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