シリーズ「遺跡を学ぶ」159
氷河期の大石器工房 ピリカ遺跡
- A5判
- 96頁
- 1700円+税
- ISBN 978-4-7877-2139-6
- 2022.12.10発行
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書評・紹介
紹介文
北海道南西部、アイヌ語で「美しい」の意味をあらわす「ピリカ」の地に、かつて氷河期のヒトたちが営んだ広大な石器工房があった。遺跡から出土するさまざまな石器や日本最古級のアクセサリーといわれるビーズから、この地に生きたヒトたちの遊動生活と石器製作の実態にせまる。
目次
第1章 「ピリカ」のドラマ
1 ダム建設と遺跡の発見
2 遺跡をとりまく環境
第2章 旧石器人のドラマを求めて
1 大型石器と細石刃
2 多数の焚き火跡
3 石器のまとまりの意味
4 どんな石器がみつかったか
5 石器づくりを復元する
6 ピリカ旧石器人の石器づくり
第3章 装身具の発見
1 日本初の旧石器ビーズ
2 ビーズと垂飾の特徴
3 ビーズ類の年代
4 北東アジアとの共通点
第4章 北海道とピリカ遺跡
1 北海道南西部の旧石器遺跡
2 ピリカ遺跡の位置づけ
3 石材の種類と産地
4 良質の石材を求めて
第5章 保存と活用
1 石器をつくり、使う
2 日本の旧石器を代表する遺跡へ
3 遺跡の魅力を伝える
4 ピリカ遺跡の将来
出版社からのコメント
頁岩やメノウ、黒曜石などの石器を使い分け、1万年という歳月をかけて北の大地に無数の石器製作跡を残した旧石器人の行動にせまる一冊です。