プロテスト
システム理論と社会運動
- A5判
- 272頁
- 2800円+税
- ISBN 978-4-7877-1306-3
- 2013発行
- [ 絶版 ]
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紹介文
社会の内部で社会の外部からのように、社会のために社会に抗して、社会を観察する──それがプロテストである。
社会運動にかかわるルーマンの諸論考を収録。社会システム理論からプロテストを読み解き、その意味と限界を追究する。
「機能分化が進展し、中心も頂点もない現代社会において、社会全体を俯瞰する特権的な立場はありえない、というのがルーマンの基本テーゼである。それにもかかわらず社会全体の自己記述に挑戦する点で、プロテスト運動としての社会運動には新しい理論展開の可能性があると同時に、現実の社会運動は理論武装が欠けており、しばしば独善的な主張に終わってしまう。だとすると、そういう社会運動の位置づけまで含めた社会の全体像を記述しようとするルーマン自身の理論は、はたして社会の中でどのような位置にあるのか。」(「訳者あとがき」より)
目次
序論 カイ-ウーヴェ・ヘルマン
近代社会はエコロジー的な危機に対処できるか
〈インタビュー〉トロイの木馬
オルタナティブなきオルタナティブ──「新しい社会運動」のパラドックス
近代社会の自己記述におけるトートロジーとパラドックス
女性、男性、ジョージ・スペンサー・ブラウン
参加と対峙──西ドイツへの追悼文の提案
環境リスクと政治
〈インタビュー〉システム理論とプロテスト運動
プロテスト運動