ニクラス・ルーマン入門
社会システム理論とは何か
- 四六判上製
- 360頁
- 2500円+税
- ISBN 978-4-7877-1406-0
- 2014発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
社会的世界全体の複雑性を捉えるなどということは可能なのだろうか。
ルーマンは、一つの単純な分離、すなわちシステムとその環境との区別にもとづく、きわめて洗練された社会の理論を展開した。彼は、この根本的な分離を基礎に、世界の複雑性を把握するという冒険の旅に出た。
本書では、ルーマン社会学の複雑性のいくらかを解きほぐすことを試みる。目指すのは、たとえルーマンが用いている語彙が、最初は馴染みのないものであっても、実際にはわずかな中心的概念に習熟しさえすれば、社会的世界がそれまでとはまったく違った仕方で、つまり、社会学的システム理論の視点から観察したときに立ちあらわれる見え方で、見えはじめることを明らかにすることである。
目次
第1章 序論
第2章 社会システム
第3章 観察システム
第4章 近代社会の機能的分化
第5章 機能的分化の帰結
第6章 権力と政治
第7章 結論