理念の進化

理念の進化

  • ニクラス・ルーマン/著
  • 土方 透/監訳
  • 320頁
  • 3800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1705-4
  • 2017発行
  • [ 絶版 ]
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紹介文

《社会学的パースペクティヴにおける理念の歴史》
20世紀を代表する社会学者・ルーマンが「進化」「階級」「真理性」「合理性」等の社会学・社会科学において要石となる諸概念を扱い、近代社会の理念史を自己言及的に問い直す。

目次

第1章 意味、自己言及、そして社会文化的進化

第2章 社会階級の概念について

第3章 科学の発生――認識獲得システムの分出

第4章 近代社会の合理性

第5章 社会学的パースペクティヴにおける理念史


本書の刊行にあたって(アンドレ・キーザーリング)
監訳者あとがき(土方透)

著者紹介

ニクラス・ルーマン(Niklas Luhmann)

1927-98年20世紀を代表する社会学者の一人。もっとも重要な功績は、新たなシステム理論を社会学理論に結びつけ、ひとつの社会理論を発展させたことにある。フライブルク大学で法律を学んだ後、ニーダーザクセン州の行政官として勤務。タルコット・パーソンズの社会学に徹底的に取り組むためハーバード大学へ留学。その後、ミュンスター大学で博士号、教授資格を1年で取得。1969年、新設されたビーレフェルト大学に教授として就任。1993年に定年退官。

土方 透(ヒジカタ・トオル)

1956年生まれ。中央大学法学部法律学科卒、同大学院文学研究科社会学専攻修了。現在、聖学院大学政治経済学部教授。ハノーファー哲学研究所、ヴュルツブルク大学客員教授など歴任。社会学博士。
著書 Das positives Recht als soziales Phanomen, Berlin, 2013(Duncker & Humblot)、『法という現象─実定法の社会学的解明』(ミネルヴァ書房、2007年)、〔編著〕Riskante Strategien: Beitrage zur Soziologie des Risikos,(Hrsg. mit Armin)Springer Verlag, 1997.、『ルーマン─来るべき知』 (勁草書房、1990年)、『リスク─制御のパラドクス』(アルミン・ナセヒと共編、新泉社、2002年)、『宗教システム/政治システム─正統性のパラドクス』(新泉社、2004年)、『現代社会におけるポスト合理性の問題─マックス・ヴェーバーの遺したもの』(聖学院大学出版会、2012年)ほか