トランスナショナリズム論序説

トランスナショナリズム論序説

移民・沖縄・国家

  • 西原 和久/著
  • 四六判上製
  • 416頁
  • 2800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1802-0
  • 2018発行
  • [ 品切中 ]
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紹介文

《国家を問い直す》
日本で働く外国人技能実習生、日本からのカナダ・ハワイへの移民、沖縄の独立論など、「国家」を越える人びと・思想と関わりながら、国家のこれからを考える。
「越境する人びとの目線、生きざま、希望に寄り添う形で現代の「国家」を考え、そして「未来」を見つめてみたい。」

目次

序章 他者・社会・国家への発生論的な問い

第1部 入移民としての「他者」との交流――アジア/日本における移動者と媒介者
第1章 貢献と交流の論理
第2章 支援と媒介の論理
第3章 移動と移住の論理

第2部 トランスナショナルな「沖縄びと」の自立と独立――琉球/沖縄から学ぶ国家論への視座
第4章 移民と連携の論理
第5章 抵抗と自立の論理
第6章 独立と連帯の論理

第3部 現代社会学的国家論の展開と課題――脱国家論の構想力
第7章 越境と共生の論理
第8章 共生と文化の論理
第9章 国家と国際の論理
第10章 理念と構想の論理

著者紹介

西原 和久(ニシハラ・カズヒサ)

成城大学社会イノベーション学部教授、名古屋大学名誉教授。マンチェスター大学、南京大学、インスブルック大学、ハワイ大学、北京外国語大学などで客員研究員、客員教授を歴任。専門は、社会学理論、移民・移動者研究、国際社会学。本書と関連する主著と訳書は以下の通り。
関連主著:『社会学的思考を読む』(人間の科学社、1994年)/『意味の社会学』(弘文堂、1998年)/『自己と社会』(新泉社、2003年)/『間主観性の社会学理論──国家を超える社会の可能性[1]』(新泉社、2010年)/『トランスナショナリズムと社会のイノベーション』(東信堂、2016年)関連訳書:『間主観性と公共性』(N. クロスリー著、新泉社、2003年)/『社会学キーコンセプト─「批判的社会理論」の基礎概念57』(N. クロスリー著、新泉社、2008年、監訳)/『社会運動とは何か─理論の源流から反グローバリズムまで』(N. クロスリー著、新泉社、2009年、共訳)/『国際社会学の射程』(U. ベックほか著、東信堂、2016年、共編訳)など。