ヤマト政権から律令国家「日本」へ
律令国家前夜
遺跡から探る飛鳥時代の大変革
- A5判
- 288頁
- 2700円+税
- ISBN 978-4-7877-2203-4
- 2022.06.10発行
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書評・紹介
紹介文
三輪山を望む地に成立したヤマト政権は、推古天皇の時に王宮を飛鳥に遷した。三輪山信仰から新しい信仰へと踏みだし、やがて仏教を掲げて律令国家「日本」へと向かう。厩戸皇子の幻の斑鳩京をはじめ王家の皇子たちが命をかけ、それぞれの理想の国を追い求めた飛鳥時代を考える。
目次
飛鳥
三輪山との別離 飛鳥へ遷る王宮
三輪山の麓に置かれた王宮
蘇我氏の台頭
飛鳥に置かれた最初の宮 豊浦宮・小墾田宮
新たな政権をめざす舒明天皇 岡本宮・田中宮・厩坂宮・百済宮
乙巳の変の舞台 皇極天皇の飛鳥板蓋宮
飛鳥を離れる孝徳天皇 難波長柄豊碕宮
再び飛鳥へ 斉明天皇の後飛鳥岡本宮
飛鳥から近江へ 天智天皇の近江大津宮
大海人皇子の即位 飛鳥浄御原宮
新たな都 藤原京
新しい信仰 飛鳥の寺院
仏教伝来
日本最古の伽藍寺院 飛鳥寺
最古の尼寺 豊浦寺
斉明天皇ゆかりの寺 川原寺
聖徳太子の上宮跡か 橘寺
蘇我倉山田石川麻呂の寺 山田寺
最初の大官大寺 百済大寺
二つの大官大寺
初期密教と義淵 岡寺
東漢氏の寺 檜隈寺
国の仏教へ
王たちの奥津城
飛鳥の終末期古墳
◆飛鳥時代前期の古墳
三基の大形方墳 石舞台古墳・都塚古墳・塚本古墳
推古天皇の初葬地 植山古墳
みごとな切石横穴石室 岩屋山古墳
母と妹のために 牽牛子塚古墳・越塚御門古墳
蘇我氏のたそがれ 小山田古墳・菖蒲池古墳
◆飛鳥時代後期の古墳
藤原宮の中心線上にある古墳 野口王墓古墳
草壁皇子の墓 束明神古墳
人物像と四神を描いた石槨 高松塚古墳
壁画のない古墳 マルコ山古墳
もうひとつの壁画古墳 キトラ古墳
文武天皇の墓 中尾山古墳
飛鳥の古墳が意味するもの
斑鳩
律令国家前夜 厩戸皇子の斑鳩京
古代の斑鳩
斑鳩宮の発見
再建された法隆寺
二つの創建説をもつ法輪寺
法起寺と岡本宮
中宮寺と中宮・葦垣宮
上宮王家の奥津城
斑鳩の古墳
古墳時代後期の古墳 仏塚古墳
盗掘をまぬかれた古墳 藤ノ木古墳
藤ノ木古墳と法隆寺をつなぐ古墳 春日古墳
上宮王家の奥津城 御坊山古墳群
藤ノ木古墳と御坊山古墳群のもつ歴史的意味
斑鳩が語るもの
大王家の系譜
継体天皇の系譜
大王家・蘇我氏・息長氏の暗闘
蘇我氏打倒
律令国家誕生
出版社からのコメント
厩戸皇子が斑鳩に構想していた新しい国づくり、その後につづいた皇子たちそれぞれが抱いていたであろう国づくりが垣間見えます。