極彩色壁画の発見 高松塚古墳・キトラ古墳

高松塚壁画発見から50年。最新研究から古墳の実相をまとめる

シリーズ「遺跡を学ぶ」155

極彩色壁画の発見 高松塚古墳・キトラ古墳

  • 廣瀬 覚/著
  • 建石 徹/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-2135-8
  • 2022.03.21発行
  • [ 在庫あり ]

紹介文

現在、国内でたった二例の極彩色壁画をもつ高松塚古墳とキトラ古墳。両古墳は、いつどのようにして築かれたのか。なぜ壁画を描いたのか。最新の研究成果を盛り込み、考古学をはじめ文化財科学、美術史学、天文学など諸分野から壁画古墳築造の意義にせまる。

目次

第1章 極彩色古墳壁画の発見
1 高松塚古墳壁画の発見
2 キトラ古墳壁画の発見
コラム1 古墳の名称の由来

第2章 壁画発見の余波
1 高松塚古墳・キトラ古墳の特徴
2 考古学以外の学問分野への影響
3 飛鳥ブームの到来
コラム2 石室と石槨

第3章 壁画の保存をめぐって
1 高松塚古墳壁画のとり出しに至る経緯
2 キトラ古墳壁画のとり外しに至る経緯
コラム3 国宝修理装潢師連盟

第4章 近年の調査成果が語る新事実
1 古墳の構築過程
2 石室の構築技術
3 その他の考古学的成果
4 考古学以外の成果
コラム4 被葬者は誰か

第5章 未来に伝える
1 高松塚古墳・キトラ古墳の歴史的意義
2 未来に伝えるために
3 まとめ

参考文献

出版社からのコメント

実際に高松塚古墳・キトラ古墳の保存・修理・整備に関わった両著者による最高の解説本です。

著者紹介

廣瀬 覚(ヒロセ・サトル)

1975年、島根県生まれ
立命館大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期課程修了、博士(文学)
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所都城発掘調査部飛鳥藤原地区 考古第一研究室長
主な著作 単著『古代王権の形成と埴輪生産』同成社 2015年、編著『特別史跡高松塚古墳発掘調査報告』文化庁ほか 2017年、単著「日韓の王陵および壁画古墳の比較研究序説」『日韓文化財論叢Ⅲ』奈良文化財研究所 2016年

建石 徹(タテイシ・トオル)

1969年、東京都生まれ
東京学芸大学大学院理科教育専攻(文化財科学コース)修了、博士(学術)
独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所保存科学研究センター長、同機構 文化財防災センター副センター長を併任
主な著作 編著『特別展「キトラ古墳壁画」』朝日新聞社 2014年、共著『日本の古代国家誕生 飛鳥・藤原の宮都を世界遺産に』ブックエンド 2019年、共著『高松塚古墳壁画撮影物語』便利堂 2020年

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