装飾古墳ガイドブック
新刊

鮮やかな色彩、不思議なデザイン、その出現と展開をカラー写真・図版でたどる装飾古墳ガイドの決定版!

装飾古墳ガイドブック

九州の装飾古墳

  • 柳沢 一男/著
  • A5判
  • 160頁
  • 2500円+税
  • ISBN 978-4-7877-2113-6
  • 2022.02.15発行
  • [ 在庫あり ]

書評・紹介

紹介文

石室を埋めつくす赤・黒・緑・黄の三角文、騎馬や船の図文、天空の星のようにちりばめられた珠文、得体の知れない怪獣のような図文、謎の直弧文や双脚輪状文、蕨手文……。装飾古墳の不思議な図文は人の目を惹きつけ、古代のロマンをかき立てます。それらの写真を大きく掲載した本もたくさん刊行されています。
しかし、古墳の装飾がどの地域で、どんな図文からはじまり、どのように変化・波及し、終息していったのか、そもそも何のために装飾をしたのか、その歴史は案外知られていないように思います。
本書は、考古学研究でわかってきた装飾古墳の歴史をわかりやすく解説しようとするものです。目を引く図文だけでなく、それが描かれた古墳の写真や石室の図版、さらに分布図などをたくさん収録しました。
装飾古墳に表現されたさまざまな図文は、たんなる墓室内の飾りではありません。古墳時代の人びとの死者への想いが表現されたものです。九州の数多くの装飾古墳をとおして、その想いに触れる旅に出てみませんか。

目次

●ようこそ装飾古墳の世界へ
01 装飾古墳とは
02 装飾のある古墳の種類
03 変遷を三つの時期に分けてみる

●先1期の装飾古墳
04 最初に出現した装飾古墳
05 直弧文・円文の意味するもの
06 家形表現の思いと工人の交流

●第1期の装飾古墳
07 装飾古墳の出現
08 直弧文・具象文の出現
09 同心円文のはじまり
10 色の塗り分けがはじまる
11 石屋形の登場とその装飾
12 装飾古墳の広がりとその背景
13 横口式家形石棺の連鎖
14 地下式横穴墓の家屋表現

●第2期の装飾古墳
15 六世紀前葉の大転換
16 王塚古墳─玄室前面壁画の語り
17 王塚古墳─玄室奥壁と石屋形の壁画
18 王塚古墳─武器・武具の図文
19 王塚古墳─天文図の謎
20 日岡古墳─石室構造と壁画
21 日岡古墳─多様な壁画
22 釜尾古墳─石室と壁画
23 謎の双脚輪状文
24 双脚輪状文のルーツ
25 謎の天井画
26 朝鮮半島と九州のつながり
27 叙事的壁画の出現①─田代太田古墳
28 叙事的壁画の出現②─五郎山古墳
29 高句麗系図文の登場①─竹原古墳
30 高句麗系図文の登場②─珍敷塚古墳
31 横穴墓の図文装飾

●第3期の装飾古墳
32 鯨・イルカ猟を描いた線刻画
33 鬼面文を描いた線刻画
34 樹木・木葉・鳥の線刻画
35 描かれた船と馬

まとめに代えて

出版社からのコメント

装飾古墳の外観写真や石室図、分布の地図、図像の変遷図など多く掲載して、たんに絵柄を鑑賞するのではない、「知る・わかる」ガイドブックになっています。

著者紹介

柳沢 一男(ヤナギサワ・カズオ)

1947年群馬県生まれ。
國學院大學文学部史学科卒業。宮崎大学名誉教授。
主な著作 シリーズ「遺跡を学ぶ」010『描かれた黄泉の世界・王塚古墳』、同094『筑紫君磐井と「磐井の乱」・岩戸山古墳』、『装飾古墳ガイドブック 九州の装飾古墳』(以上、新泉社)、「日本における横穴式石室受容の一側面」『清溪史学』16・17合併号(韓国)、「複室構造横穴式石室の形成過程」『新世紀の考古学』纂修堂、「九州古墳時代の展開」『新版古代の日本3』角川書店、「古墳の変質」『古代を考える 古墳』吉川弘文館、「九州の装飾古墳」『四〜五世紀東北アジアの高句麗系壁画古墳の理解』(仁荷大学校古朝鮮研究所叢書1)周留城社(韓国)ほか

関連書籍

  • 描かれた黄泉の世界・王塚古墳
  • 筑紫君磐井と「磐井の乱」・岩戸山古墳FTP
  • 装飾古墳と海の交流 虎塚古墳・十五郎穴横穴墓群
  • ビジュアル版 古墳時代ガイドブック