動物考古学をリードした著者の主要論文を収録
松井章著作集
動物考古学論
- B5判上製
- 378頁
- 10000円+税
- ISBN 978-4-7877-2109-9
- 2021.06.25発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
動物考古学で重要な業績をあげながら、2015年に亡くなった松井章氏。考古学と自然科学を架橋し、日本と世界の考古学を架橋し、動物考古学の地平を切り拓いた主要論文をまとめる。各分野の専門研究者の解題付き。
目次
Ⅰ サケ・マス漁とその利用
「サケ・マス論」の評価と今後の展望
Salmon Exploitation in Jomon Archaeology from a Wetlands Point of View
サケ・マス論,その後
解題 水沢教子
Ⅱ イノシシの家畜化
野生のブタ? 飼育されたイノシシ?
‘Wild pig? Or domesticated boar? An archaeological view on the domestication of Sus scrofa in Japan’
解題 本郷一美
Ⅲ 牛馬の考古学
養老厩牧令の考古学的考察
家畜と牧
古代・中世の村落における動物祭祀
近世初頭における斃牛馬処理・流通システムの変容
解題 積山洋
Ⅳ 研究の始まりと広がり
エルテベレ文化とその評価
貝塚の情報性
考古学における動物遺存体の研究の歩み
トイレ考古学の世界
古代都城と水の流れ
湖沼考古学の現在
Wetland Sites in Japan
動物考古学からみた中世の動物利用
韓半島の動物考古学
千葉県市宿横穴墓群出土の骨角器とその系譜について
解題 山本直人
解題 金原正明
解題 菊地大樹
特別寄稿 章を発掘 松井三雪
松井章略歴
松井章業績目録
出版社からのコメント
出典が別々で、まとめて読むことができなかった動物考古学の重要な論文ばかりです。