シリーズ「遺跡を学ぶ」119
東アジアに翔る上毛野の首長・綿貫観音山古墳
- A5判
- 96頁
- 1600円+税
- ISBN 978-4-7877-1639-2
- 2017発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
東の古墳王国、群馬県。なかでも高崎市の綿貫観音山古墳から出土した華麗な副葬品は、韓国武寧王陵出土鏡と同形鏡や法隆寺献納宝物の水瓶に似る美しい水瓶など、東アジアとの活溌な交流を見せて群を抜いている。五~六世紀に国際情勢に通じ、活躍したその被葬者の実像に迫る。
目次
第1章 未盗掘古墳の調査
1 原形をとどめていた古墳
2 調査開始
第2章 五世紀の伝統を守る前方後円墳
1 観音山古墳が造営された地
2 観音山古墳の墳形
3 群馬県では最大規模の石室
第3章 埴輪は語る
1 この世の家と他界の家
2 鎮魂祭祀と権威の象徴
3 山上他界へいざなう飾馬
4 埴輪はどこでつくられたか
第4章 豪華な副葬品
1 副葬品の出土状態
2 獣帯鏡と銅製水瓶が語る世界
3 甲冑と馬具が示す武人像
4 副葬品に見える国際色と年代
第5章 綿貫観音山古墳と大和政権
1 東国の古墳王国
2 毛野国誕生前夜
3 毛野国の誕生と崩壊
4 井野川流域圏の台頭
5 大和政権下の毛野
6 上毛野の雄族、綿貫観音山古墳の首長